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極楽蝶華

 
 


ポットの中に小さじ2杯程度葉っぱを入れてお湯を注……


『あ、間違えた。』


つい……この先の自分の身の振り方や言い訳を考えていて注ぐ先を間違えてしまった。


カップに並々と入れちまったお湯を、まぁいいやと一先ずポットにお湯を注ぐ。



ドリップが完了したらしい珈琲を盆に乗せた。



……ッと、
悠紀仁のオレンジジュース忘れるところだった……



冷蔵庫から出して、適当にグラスについで、ハイOK。



『あぁー……紅茶紅茶。』



しばらくほったらかしてしまったポットから、中身をシンクに流したカップの中にルビー色の液体を滑らせた。


半分ほど満たして、牛乳を……あれ。まだ熱くなってない。



どうやらレンジの設定間違ったらしい。



温くは無いが、煮立ってない……



……紅茶が熱めだから、多分平気……だよね?



ぶっちゃけ俺にはこれ以上あの人達を待たせる余裕がありません。





ハイとゆー訳でれっつごー




一応、注文の品を取り揃えて給湯室を後にした。



……一応。

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