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極楽蝶華
計画的……
 

さっき奈緒先輩と別れてから15分程。

俺は全速力で走っていた。

ケータイに着信があったのが5分前。


久遠奈緒先輩
【カツラと眼鏡と一緒にHR棟中庭にいるよ。】


付け初めてから日が浅いのですっかりその存在を忘れていた。

奈緒先輩は絶対に俺が最初から忘れてることに気付いていたと思う。



とゆーわけで俺はHR棟に向かって全力疾走中。

森(?)の奥にある城(校舎?)を目指して、道通るのがまどろっこくて森の中を突っ切っていく。

やっと中庭が見えて来た。


まだ人の残ってるとはいえ、放課後だ。そう人数はいないのに……目当ての人は見当たらない。

♪〜♪〜

またケータイが鳴る。

送信者:久遠奈緒
本文
【やっぱり寮の中庭にいる。】


……ぜってぇーわざとだ。

俺持久力無いんですけど。




汗で張りつくワイシャツ引っ張ってぱたぱたやってから元来た道を引き返した。


おにー。

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あきゅろす。
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