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極楽蝶華

 




『ごめんなさ……ごめんなさ、ぃ……』


イヤだ、イヤだ
……嫌だ

『無理矢理……キ、スして……ごめんなさっ……』


上手く喋れないよ
ねぇ、ユウ、ごめんなさい


『無理矢理、しない……もう、しない……から、』


貴方が望むなら触れないから
望むなら何だってするから

…………だから


『俺のッ、事……嫌いになっちゃ……ヤダァッ……!!』


ねぇ、……ユウ、
バカ猫でごめんなさい。


『嫌……ッだ、ユウ、やだ、、いやだぁ……』


心臓のね、胸のところがスゴイ痛いよ。
息が出来ないくらい辛いよ


『ごめんなさい……許して、ねぇ、許してぇ……ユウ……』


ユウの猫でいさせて。

俺がユウのそばにいることを許して。


ごめんなさい、ごめんなさい
何回でも言う。

 

心からの謝罪を込めて声が枯れるくらい謝ります


『何だって言うこと聞くから……』



だから
『……ッ嫌いになっちゃ、ヤダぁ……』


俺なんかに比べたらふた周りくらい細い身体を抱き締めて
頭をユウの胸に押し付けて、下を向いて泣いた。


息すら上手く出来ぬ鳴咽に
正常に鳴らない鼓動に

吸い込む空気まで気管を嬲って
唯一ちゃんと感じることが出来るのはユウの体温だけで


それが離れてしまったときの事を考えてまた心臓が痛くなった。

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