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極楽蝶華
だから、
 



「レオ、何ぼーっとしてんだよ。行くぞ。」



いつの間にか着替え終わったユウが俺の後頭部を小突いた。


『あ……うん。分かった。行くよ。』



Sサイズでもまだ胴回りが大分大きいらしい体操着は首元から普通に乳首が見える。

俺の角度からなら。




てな訳で珍しくこの長身に感謝したり。



「れーお。何か用?」


視線に気付いたらしいユウがほぼ直角に見上げて、目が合った。


『……うぅん。何でも。』

「そ。」


『ただユウの事見てたかっただけだから。』





ぴた、と足が止まって体ごと俺の方を向いた。


首に向けて延ばされた腕に、30cm程身を屈めてユウの首元に顔を埋める。



「……どしたん?
今日はやけに甘えたなんだな。ん?」



ゆっくりと撫でられる喉が気持ち良い。




『うん……甘えた。』



ユウの細い身体に回した腕に力を込めた。



「どしたん?」

『……ユウの事がね、好きなの。』
「知ってるよ。」

『ユウが思ってるよりもね、もっと……俺、ユウの事好きだよ。』

「……分かったよ。」




ぽんぽん、と軽く叩かれた背中に、身体を離した。



『ねぇ……ユウ。
俺、ユウの為なら何だって出来るよ。』

「…………レオ?」






『……だから……』





あぁ、何で俺、この人のことを、こんなに胸が苦しくなる程好きなんだろう。


『ユウ、俺の事、嫌いになっちゃヤダよ。』


「馬鹿だな。んな事しなくても嫌いになったりしねぇよ。」


細い指が俺の頬を撫でて、俺の中の嵐がだんだん収まっていく。

俺は
その指を掴んで

ユウの身体に回した腕に力を込めて

更に身を屈めた

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