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極楽蝶華
え、ソイツ誰?
 



『すっげーもう何角関係だよ。ヘキサゴン?』


「違うよ、ユウ。6人いるからヘプタゴンかな。」


『6人目誰?』

「村上。」

『え、隆也さん?!』



……その……お前らが好きな相手って男だよね?



「最近オクタゴンにまで発展したよ。」

「はぁ?誰、それ。」


不機嫌そうに俊を見るレオ。


「うちの末っ子。」

「はぁ?アイツ?」


猛の言葉を聞いてチッ、と舌打ちして嫌そうに顔を歪めた。


『レオ。透知ってんの?』

「中等部で生徒会一緒だった。」


あぁね。


『つーか、何かすげぇメンツだな。』

「だろ。」

『なーあー。ホント誰なん?そいつ。』


好奇心刺激されまくりなんだが。こいつらが惚れるような……えーと、男か。
どんな奴なんだろ。


「なら……特徴教えてやるから、自分で探してみな。」

『おっしゃ受けて立った。』


やったろーじゃん。


『……で、どんなヤツ?』

「口悪くてうるさくて喧嘩が強い。
んで、信じらんねぇーくらい可愛い。超美人。」

『へぇ。』

「でね、腰なんかスゴイ細いの。抱き心地良くて。イイ匂いするし……美味しそうで。」

と、心なしか身体に回された手に力が入る。


『へぇ。』

「でね、スッゲー優しいの。人の事ちゃんと考えるし、でも自分の意見ちゃんと言えるし。」

今度は猛さん。


『……へぇ。』

「見てて飽きないし、第一一緒にいて幸せ……かな。
笑顔ちょー可愛いの。」

『……へぇー。』


ちょっと照れる友人を横目で見やった。


「後、声がスゴイ綺麗。
俺その人に名前呼んで貰うの好きなんだ。
まぁ全部好きだけど。」


『……ふぅん。』




そいつの特徴を聞きたかっただけなのに……



『……な、何だよこの【第一回ノロケ合い選抜大会】……。』


知りたくなかった友人達の意外な内面。

アナタ達揃いも揃ってそんな事考えてんですか。


整った顔をだらし無く緩めて、何故か俺の事を見ながら幸せそうにしてる友人達を生暖かい目で見てやった。 

ちょっぴりいたたまれない……

(´・ω・`)ショボーン

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