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極楽蝶華
わんこは過保護
 



廊下を歩き始めて、しばらく。



不動に連絡取ろうと思ってケータイを開いた。



ぱこん。



『うを。』

「どうしたの?」



メール受信件数 12件

着信件数 8件

伝言メモ 5件



ちなみに全部不動。




『レオ……ちょっと俺電話かけるわ。そこ座ろ。』

「分かった。」



また新しく見えて来た談話室を指差す。



長椅子に、横向きに足を投げ出して座るレオ。


その足の上に俺も腰を下ろした。



――プルルルル……プッ――

『あー。もしもしふど』
「悠紀仁?!」


あー……きーん、って。


耳がきーん、って。


『うん……俺。』


不動声でかいよ。



「……今何処だ?」

『うぇ?』

「今、何処にいる?」

『……HR2棟の、3階。談話室。』

「分かった。動くなよ。」


それだけ言うと、ケータイガチャ切り。


ぷー、ぷー、ぷー





小さく電子音が流れて来た。



「……電話かけた相手……春日?」

『うん。4限もサボっちまったから……心配してたみたいでさ。』


身体を起こして首元に押し当ててくる頭を軽く撫でた。


「……ふぅん。」




ぐりぐり、と



おでこが当たる。




「ねぇ……ユウ。」

『ぁに?』

「ユウは……ユウの猫は俺だけじゃ駄目なの?」

『え?』

「さっき……猫、って聞いてスゴイ嬉しそうに探してた。……ユウは、俺以外の猫がいいの?」




ぎゅう、と

力の入る腕。

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