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極楽蝶華
うっかりさん。
 



談話室、っつってもホントに部屋になってんじゃなくて


まぁイメージとしてはホテルのロビーみたいな感じ。


廊下との境界に等間隔に重厚な柱が立ってて、置いてあるソファは革張り。



学生にいらないよね、こんなの。



てなわけで、廊下にいる人達は見える。

で、こちら側ももちろん丸見え。





俊に、猛さん、奈緒先輩、レオがいてさ。


当然こうなるよね。





【きゃぁぁあ!!
生徒会の皆様と獅子緒君が一緒に?!】
【獅子緒様見るの何日ぶりだろう!!写真録らなきゃ!!】
【目の保養になるぅ!!】
【あのメンバーが揃うなんて……ッ!!】
【久藤王子、こちらにその微笑みを向けてください!!】
【あぁ、琉崎様……片方、髪染めてしまったんですね?!でも似合ってます!!】
【顔赤い、可愛い!!】
【涙目……萌〜ッ!!】
【可愛い可愛い!!ちょっとでいいからこっち見て!!】




うわ、みたいな。



「……チッ……うぜぇ。」

「悠紀仁。散らそうか?」
 

『いや……イイっすよ。陰口慣れてますから。
それより猛さん、ホントに色明るくしちゃいましたね。』


ほぼ金髪。


「あぁ。
時間間違えてね。色抜け過ぎちゃったんだよ。
本当はダークブラウンにしたかったんだけど。」


『でも、似合ってますよ。
男前は得ですね。』


にへー、っと馬鹿っぽい笑みが零れる俺。

途端野太い声で廊下から歓声が上がってちょっとビビった。


何よ。もう。


生徒会の人達だけじゃなく、ここに一般市民もいるんだからあんまデカイ声出すなよな。

ビビるじゃねぇーかこのヤロウ。


「男前?そう思う?」

『思いますよー。猛さんすげぇイケメンじゃないですか。』


「そ。ありがとな。」


『……何で俊が礼言う訳?』


と、首をかしげると少し呆れた顔をした後、大仰に息を吐き出された。


「あのな、俺と猛、双子。」


ぽん、と
納得して掌に拳を軽く打ち下ろした


『……あーあーあー。
忘れてた。』


綺麗さっぱり。


「……忘れるか?」

「……まぁ悠紀仁だし。」
『失礼だなー、二人とも。』

「しょうがないよユウだもん。」

『酷ぇなレオまで。』



その言われようじゃ俺どんだけうっかりさんだよ。

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