極楽蝶華
メール。送信者は…
授業終了と共にケータイが鳴って。
中を見ると
送信者:久遠奈緒先輩
本文
【終わったでしょ?迎えに行くね。
逃げたら怒るよ?】
……逃げ(らん)ないってばぁー。
お、ちょ、行間から滲み出る恐怖。
背後で悲鳴が鳴った。
振り向くともうそこに奈緒先輩がいる。
『……何でここにいるんですか?』
「約束したでしょう?」
『ずいぶん早く着きましたね。』
三年の教室からここまで結構ある。チャイムが鳴ったのはつい30秒ほど前だ。
「生徒会の仕事があったんだよ。僕的には。急に無くなっちゃったみたいだけと。」
……駄目だよこーゆー人に権力持たせちゃ。
ホラ、某国のあの人も……核兵器だっておもちゃじゃないんだし。
はぁ、と大きくため息を付いてから、後ろからやっかみが飛んでくるのがめんどくさくてさっさと教室を出た。
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