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極楽蝶華

 


「だから、お前俺の事無視すんじゃねぇ。
ホラ、許可貰った相手言ってみろよ。それとも今なら許してやるから。」

『別に……貰ってませんけど。』

「だよな?俺許してねぇもんな?
許可やるまで、勝手に帰るんじゃねぇよ。」

『……【誰々とヤッた】なんて下品な事大声で話してるような人に貰うような生き方してません。』

「はあ??」



あ、本音出ちゃった。



『だって、そうでしょう。
その相手に了承得てるかどうかは知りませんが、周りで聞いてる人含め嫌な思いしかしませんよ。ここ、学校なんですけど?』


あ、前歯一本欠けてる。


……歯茎の状態から見ると、今折れたんじゃなくて指し歯が抜けたんだな。


『それに』



『俺、【何々してやるから、こうしろ】って……交換条件で人に言うこと聞かせる人、嫌いなんです。』


ぐい、と

掴まれた腕を払った。


『レオ、もう行こう。
俺お腹減っちゃったよ。』


歩き出そうとした俺を、また腕が捕らえる。
 

『まぁだ用ですか。』


「じゃ……じゃあさ、会長達もしてたらどうする?」

『……どういう事ですか。』


「あ……そ、そうそう。
会長達がさ、ユウちゃんとヤッた、って俺に言ってたよ。
あとさ、かな」

『黙れッ!!』





今……
何て言った?

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あきゅろす。
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