極楽蝶華
自己紹介
……この学園の維持管理費が気になる……
「おーい悠紀仁ー。入ってこーい。」
我に返り、慌てて教室のドアを開けて中に入った。
途端に……
【なんだよオタクかぁ〜】
【萎える〜】
【同じクラスとかキモー】
あぁそりゃすいませんねご期待に添えませんでVol.2
……萎える?
つーことはお前さっきの今まで勃起してたの?
わー、ひくわー。
脳内ボケに自分でウケて一人でニヤニヤしてると俺の隣で半ギレのホストが声を上げた。
「おらうるせーテメェーら!!
はーい、悠紀仁自己紹介。」
『藤堂悠紀仁です。』
「……終わりか?」
『別に言うことないし。』
趣味とか特技は友達が出来たら個人的に話すからいーんだよ。
「まぁ、いい。そこ座れ。」
日誌で指された先に、空席があった。前から4番目窓際。
うーん昼寝にちょうどいい。
席に着くとまた声が上がった。
【なんであんなオタクがナイト様に名前で呼ばれてるの?】
【先生その声であんな奴の名前を呼ばないでください〜】
ナwイwトwさwまwwwwww男がwwww男にwwww
……うーん。好かれてますねー先生。教職冥利に尽きますか?(^∀^)ゲラゲラ
「はーいほらオメェーらだまれー。
悠紀仁はぁ、今回の編入試験ほぼ全教科満点でパスしてっから。やっかみ・文句・いちゃもんは勝ってからにしとけー。」
周りが騒めく。
あったりめーだ。坊っちゃん学校の編入試験ぐらいでびびる俺ではない。
周りの奇異な物を見る目にちょっと辟易してたら、横にいたやつが話し掛けてきた。
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