極楽蝶華
東京ドーム何個分?
「藤堂。」
『はい何でしょうか。』
つーか広いよ!
無駄に!!(←ここ重要)
先程から10分くらい、校舎同士を繋ぐ連絡通路らしき場所を歩いているが……
森(?)の向こうに見える城(校舎?)まで、まだだいぶあるんですが。
「お前って、悠貴の親戚なんだよな?」
『はい。悠貴さんは伯父ですが……ご存じなんですか?』
「あぁ……俺もここの卒業生でね。悠貴はタメ。兄貴がいたっつーのは今回が初耳だったけど……
ここの理事長の優斗と俺と悠貴でよくつるんでたんだよ。聞いてねぇか?」
……微かに……ほんとーに微かに……記憶が……
『あー……。とすると先生がその。28なんですね。見えません。』
いろんな意味でvvv
「っつーか俺は悠貴の血縁がお前みたいなの、っつーのが信じらんないんだけど。」
人を値踏みするように見てきた。
『あーあれですか。悠貴さんはかなりの男前ですもんね。
でも似てないっつわれてもこちらとしてはどーしよーもないんですけど。』
唯一の共通点は……この、一族揃って薄い色素ぐらいかな。
「……なぁ、眼鏡外してみろよ。」
『え 嫌ですよ。』
何言ってんだこの人、と間髪入れずに拒否した
「……外せっつってんだ教師の命令だぞ?コラ」
『僕は喧嘩とか問題起こしてあんまり目立ちたくないんですけど……』
「……ほぅ、いっちょ前に俺様を脅すわけね。ふ〜ん……?」
いや今のは普通に本心なんですが;
だって目立った途端に
もっと喧嘩売られる
=そのうち琉崎にも目を付けられる
=正体がバレる
=後は……想像したくない。
復讐に燃えるブチ切れた琉崎なんぞ、考えただけで
夢に出てくる。(-д`-)コエー
ジェイソン並みに恐いお。
あれ、夢に出てくんのはフレディの方だっけ?
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