極楽蝶華 7 奈緒先輩の過剰なスキンシップと違い、こいつは嫌がらせでやってきてんだろーにまぁたあんな……声、出したら…… 今度こそ俺は死ぬ。 顔から出た火で焼身自殺計ったるゎ。 『こーゆーことは恋人とやってろ。』 不動の胸を突き飛ばして、少し侮蔑の意を孕んだ言葉で吐き捨てるように言ってやった。 お風呂場の人とか夕方前のチワワとかさぁ。俺のいないとこでやっといてくださーい。 …… ―――な、何だよその顔。 その……怒られた犬みたいな目、…… ……こっちが悪いことしたような気になるわぁぁあ!! 「……なぁ……」 『……何だ、よ。』 腕いてぇよ。離せ。 いてぇ、よ…… んな目で見るな。 「……俺、お前にマジになっちまったみたい…なんだけど。 ……どうしてくれんの?」 『何にマジになってんだよ?』 あ?喧嘩なら買うぞコラ。 あぁん?(←ガラ悪く) 「もぅ、ヤバイわこれ…… 自分から、とか……初めて……だし。」 『だから何にだよ。』 イライラ最高潮。 【えいっ!】って顔面パンチすんぞ? 「お前にマジで惚れたっぽい。」 …… ………… ハァ━━(゚Д゚)━━?? 嫌がらせですかそれマジ笑えんですけど そんなもん 今までに何回も言われてるから俺ノーダメージww(←無自覚) 男に好きとか言われてもww嫌がらせとわかりきってるから何とも思わねーよ。 ってゆうかアナタ。 肘打ちされて頭殴られて舌噛まれて芽生える恋とか ど ん だ け ですか。 仮に本当だとしたらお前とんでもねぇドMだな。 つくならもうちょっとマシな嘘つけよな。信憑性あるヤツ。 『俺暇じゃねーからじょーだんなら他の奴にゆっといてくれる?』 ここなら喜ぶ奴も何人かいるだろvvv 「…っな、俺は冗談じゃ…」 『あーもーほんと時間無いから……離せよ!! 俺お前に付き合ってる時間なんて無ぇーんだけど!!』 有無を言わせない俺の態度に不動は一度口を開きかけて何か言おうとしてたが、俺が背中見せて走りだしたら後ろから声が聞こえてくることは無かった。 まったくもーくだらねー嫌がらせに人の事引き止めてうだうだ言いやがって。 (#^∀^)ビキビキ サンマ御殿始まっちゃうじゃーん 俺は足を早めた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |