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極楽蝶華

 



自分がしたことに頭ぐるぐるしながらも、とりあえず顔を上げた。



『……何してんの?』


「指濡らしてんの。」


『……俺の精液一緒に口に入れてますけど?』


「あぁ。舐めてる。」




………………


……………………



『なっ……汚いだろばかぁっ!!』



急いで俊の腕ひっつかんで、渾身の力で手を口の中から引き抜いた。

ぬちゅ、と水音が鳴って俊の舌と口から出てきた指との間に白濁した粘液が糸を引く。


それが何であるか気付いて、一瞬で顔が熱くなった。



俊は、俺の手を振り払ってその糸も口に含んで俺の顔をまっすぐ見てくる。




「汚くない。」



『……はぁ?』



「お前のなら汚くない。」



いや、汚いよ。


誰の、トカあんま関係ねぇから。それ。


程度は関係あれそれは誰の物でも汚いよ。


お前それが出た場所分かってんのか?




「ほら。もうちょっと足開け。」


『……何?』


「中のヤツ出してやるから。」




『……どうやって。』



「指で。掻き出す。」

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