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極楽蝶華


 

「……怖かったか?」



怖かった。怖かったよ?

心配してくれんのはありがたいですが




今 話 し 掛 け ん な



俺は必死に俊にしがみついて、波をやり過ごそう、ともうそれだけ考えて頭ん中一杯だった。




「……さっきの返事。」



何のよ。



「……俺は、お前の事好きだからキスしたんだけど。
お前は、……俺の事、好き?」


だからっ!
今!話し!掛け!るなっ!



吐く息が細かく震えた。


『……離してっ……』

「お前が、ちゃんと返事するまで離さねぇ。」




ふざけんなよ。テメェ。



おりゃあ早くトイレ行きたいんですよ。




「……聞かせて。」




耳に息かけんじゃねぇテメェコラ。


新たな刺激を加えるのやめてください。




『……ひっ……ふぅ……』


「泣くな……泣くなよ、頼むから……」



じゃあテメェ根本縛られて以下略っっ!!(怒)




え、答えるの?答えれば開放?


いや、答えちゃいますよそんくらい。




『すぐっ……る?』

「うん。」






『俺もっ、俊の事…

……っ、好き……』




だから離せ。お前友達なら俺の事を思え。




マジ無理マジ無理。






中が擦れてぎゃぁぁぁっ!!

みたいな。



『……っは、すぐ、る……?
何で顔、赤いの?』

「……嬉しいから。」

『ぇ……?』


「今……超、嬉しいから。……お前が、……お前も、俺の事好きだって……」



そうか、よかったな、これで俺らマブダチだな。
ところでトイレ行かせてくれねぇかな。

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あきゅろす。
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