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極楽蝶華
しまった……
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……マズった……




いくら教師といえども、専用フロアに入れない。

鍵無いから。


別に行く用も無いから大して気にしてなかったがそれがまずかった。


アイツ悠紀仁に本気で惚れてるみたいだからよもや無理矢理押し倒したりはしねぇと思うが……




……が……


涙目の熱っぽい表情をした先程の悠紀仁を思い起こす。




……いや、やっぱり危ない



こんなときに限って熊さんいねぇし、どーしたもんだ。




『……仕方ねぇ……』



寮の前に横付けしてあった車に再度乗り込み、管理棟に向けて走らせ出した。



優斗なら生徒会フロアのマスターキー、持ってんだろ。
悠紀仁を……悠貴の甥、を……あぁ、頼む、これ以上アイツに傷負わせないでくれ。

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