極楽蝶華
離せ、離せ……ッよ!!
しばらく、体験したことの無い疼きに、悠紀仁の内壁が収縮してピクピク動く様を見ていた野村は、おもむろに指を入口に這わせて来た。
―ツプン―
『……ぃっ……』
多少濡れていたそれは、難無く指を受け入れる。
ただし、吸い付く壁の持ち主は慣れない異物感に苦痛を顔に歪ませていた。
『ひぎぁっ……ぐ、うぅ……』
その気持ち悪さに、口の中に存在するステンレスを噛み締めた。
穴が開いたステンレスから俺の唾液が垂れて、高そうなソファを汚した。
出し挿れする際の、濡れた水音に野村が感嘆の声を上げる。
「っあぁ、……お仕置きの間、俺待てるかなぁ……?」
指がいなくなり、肩を緩ませて安心していると……
いきなり萎えていた陰茎を扱かれる。
後ろから零れていたチューブの中身を掬い取り、指に搦めてちゅくちゅくと動いた。
……熱い、ヤダ、やめて。
後ろの疼きが、自分の立ち上がった性器にも移った。
その媒介である、クリームが先端に塗り付けられる。
『あぅ゙ぁっ……』
触んな。
指で先端をぐりぐりこじ開けられると、中に何かが流れ込む感触があった。
「……今、悠紀仁のココがね。小さい口で催淫剤を飲み込んだところだよ。」
実況中継とかいらねぇよ。
心の中で悪態をついて、必死に呼吸を整えた。
『んゅあっ……い゙ぅ、』
仰向けにされて、自分のペニスが外気に曝される感触がした。
また袋を漁った手が、俺の勃ち上がったペニスに近づく。
『……っ、……ぁ゙あ゙?!』
声にならない痛みが走った。
自分の下半身に目をやると、根本にキツメのバンドが嵌められていて
「今度はこっち。」
次いで後ろに何か入れられた。
指よりも太いそれは、押し込められて静止した後……
急に震え出した。
『あ゛、ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙?!』
膝がガクガクした。
背骨から掴まれて、脳みそ引きずり出される様な感覚が下から響く。
後ろの穴から伸びるコードの先の、何かのリモコンみたいな物をヘソの横辺りにテープで貼付けられた。
「最後はコレ。」
楽しそうな野村の笑い顔を最後に、俺の視界は黒い目隠しで覆われた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!