極楽蝶華
離せ離せ。
「うわぁ……中スゴイ熱い。締め付けてくるよ。」
調度直径1pくらい広げられて、物が挟まったまま閉じることの出来ない襞は、異物を押し出そうと収縮を開始した。
『やっ……だぁ……!!フザケ……ナ…
…抜……けよぉおっ!!』
呂律の回らない舌とよく働かない頭で精一杯まくし立てた。
痛い、気持ち悪い、何だよ、何でなんだよ、
「わかる?悠紀仁の後ろの口に俺の指が入ってるの。」
分かるっつーの嫌なくらい分かるっつーのホントもーフザケンナ死ね死ね死ね死ね。
痛い痛い痛い痛い。
返事を返せない俺に、いきなり注挿を開始した糞教師。
『ひぎぃっ……い……た、痛いっ……痛いってマジやぁめ……ろテメェ……!!』
「ダメだよ。口の利き方がなっていない。」
ギチギチ、っと指が抜かれた。
「素直におねだりできる様になるまで、お仕置きだね」
また、袋から何かを取り出す音。
『い……ぎっ』
無理矢理身体を起こされ、口の中にたくさん穴の開いたステンレスのボールを押し込まれた。
両側から伸びていたベルトを頭の後ろに回され、キチキチキチと金具が閉まる音と共に髪の毛が何本か抜ける感触がした。
……地味に痛いっつーの。
「あぁ……やっぱり悠紀仁は拘束具が似合うね。
ボールギャグなんか嗜虐心をそそられる程官能的で良い。」
ああ、この口に嵌まってるやつボールギャグって言うのね。
限り無くいらない知識をありがとう。
野村は、もう一度俺を俯せにするとまた何か後ろに突っ込んで来た。
『ん……ぐぅっ』
知らない痛みに恐怖だけが募った。
肩の向こうに、まるで尻から生えているかの様に深々とチューブが刺さっている。
呼吸をするたび、ぴくんぴくんと……微かに揺れた。
「ケツにこんな淫乱な尻尾生やして、いい眺めだね。」
野村と目が合い、羞恥にうち震えて顔を伏せた。
「……すぐに良くなるよ。
だけどね、先生の言うこと聞かないお仕置き。」
中身の無くなったチューブが床に落ちて乾いた音を立てた。
後ろの穴は、今までなったことの無い疼きに襲われている。
熱くて、ジリジリして、疼いて仕方がなかった。
……中が、痒い。
知らず、腰が揺れた。
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