極楽蝶華
離せ。
無理矢理俺の腰の下に自分の膝を割り入れ、何する気だ、と制止する間もなく下着ごと制服のズボンを膝まで下ろされた。
『……何してんだテメェ。』
オイコラテメェ何してくれとんじゃこの変態教師。
なんか飲まされて手足動かなくて抵抗できない生徒のズボン下ろすの趣味なんですか。
『……はな……せっ!』
強烈な全身の痺れに手を上げて隠すことも出来ずにいると、視界が反転した。
ぐるりと回った感覚と、顔に触れる革張りの生地。一拍置いて、ソファに俯せにさせられたことに気付いた。
「悠紀仁がね、悪いんだよ。最初は愛撫もいっぱいやって、トロトロにしてから自分の口でねだらせようと思ってたのに。」
後ろから腰を持ち上げられて、膝を折り曲げて尻を突き出す恰好になった。
羞恥に顔が熱くなる。
「……我慢出来なくなったよ。とりあえず、一回繋がろう。」
双丘の間に指が這う。
それが後ろの排泄器官に触れた時
ソファからだらん、と垂れた腕が反射でバシッと野村の手を払いのけた。
……今、背中が総毛立った
何をされるか分からない恐怖感に、意思では無く指先が震える。
「……そろそろ動けるようになってきたか……」
ソファの上から気配を無くした野村が、隣の部屋に行って暫く、何か紙袋を持って戻って来た。
自分の後ろでカチャカチャ、と金属音が鳴り、両腕を一括りに纏められて固定された。
……手錠じゃ、無い。手首から動かせない。
多少動くようになった末端で、懸命に拘束から逃れようとする。
「……腕枷だよ。暴れたら痕が残るよ?」
俯せて、肩越しに見上げる視界に指に何かを塗り付けている野村が映った。
横のテーブルにチューブを置き、その指を……
後ろに突き立てて来た。
『いぁっ……あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙!!』
指一本分体積が増えただけなのに、胃の中の物を全て吐き出してしまいそうで。
くらくらする、気持ち悪い異物感に眩暈がして……涙が溢れた。
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