[携帯モード] [URL送信]

極楽蝶華
比べるもんじゃねぇ
□■□■□■□■□■□■




「……何で?」


「だっ……て……」




向かい合う獅子緒の肩に顔を埋める悠紀仁。





……離れろよ。



離れてくれ。




殴られた所と一緒に心臓が締め付けられるような痛みが走った。




「……みんなして、俺の事騙して、……俺、そんな嫌われること、何かしたかなぁ、って……」



「ユウ……ごめんなさぃっ……」





俺とやりあった時、呻き声一つ上げず楽しそうに殴って来た獅子緒が


会長でさえてこずる、問題児が。




悠紀仁だけに従順して、恥も外聞も無く泣きじゃくって許しを請う姿は






自分の悠紀仁ヘの想いと


どちらが強いのか






無意識に比べてしまった。

[*前へ][次へ#]

13/301ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!