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極楽蝶華
なんで?
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ズボンもさ、洗えばいいけど蜂蜜はほっとくと落ちにくくなるからね。



洗面台で左膝の辺りにべっとりついてる蜂蜜にお湯をかけて石鹸で落としにかかった。




まあ、こんなもんでいいだろ。




ワイシャツを着込んで、水の垂れるズボンに足を突っ込む。



あ、搾れば良かったなぁー


ま、いいや。と着てる上からタオルでごしごしと水気を拭った。


―ガチャッ―

どくん。



見た瞬間、心臓が跳ねて、意識の片隅に追いやっていたことを思い出した。





『な……んで、みんないんの?』




風呂入ったばっかなのに、一気に体温が下がる。





咄嗟に逃げようとして、隆也さんに腕を掴まれた。




『は、離し……てくださ……』


「……辛いでしょうが、話しを聞いてください。
このままじゃ、悠紀仁様のためにもならない。」





「……みな後悔しています。」






『……なん、でっ……?
後からそんな、後悔とかすんなら……なんであんなこと嘘ついたんですか……?』




「それは……本人達にお聞きください。」



隆也さんの後ろに、応接セットに座るみんなが見えた。





『……んで、あんな嘘ついた……の……?』




すぐに顔を下ろした。



また泣きそうだったから。



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あきゅろす。
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