[通常モード] [URL送信]

極楽蝶華
2
 


……とりあえず正直に謝ろう。

『……すいません、覚えてないんですけど、誰でしょうか。その方。』

……とうとう受話器の向こうで笑いだしちゃいましたよハルキパパ。
本日2回目の無意識の笑い取りましたが。どうでしょう。

「……私の秘書の、村上君を覚えているかな。」

あぁあの真面目そうなえっれぇイケメンさん。

『はい。』

「その弟の村上隆也(ムラカミタカヤ)君。二年生。
連絡先は渡した携帯電話の方に入っているから困ったことや欲しいものがあったら彼に言いなさい。」

あーそーだなんか家との連絡用にって学校で使うのでもう1つもらったんだよなぁー。
そういうのちょっと偉くなった気がする。

「隆也君はお兄さんによく似ているから会えばわかると思うよ。隆也君の方にも君の顔は知らせてあるから。」

『わかりました。』

「あぁ、それと……お金は平気かい?」


『……なんのですか?』

「自炊すると言っていただろう。足りるのか?」


……月10万(さんざ多いと突っぱねてこの額まで引き下げて妥協してもらった)も貰ってるんだから…… 
欲しいもんトカ身の回りの物買って食費引いてもまだ釣りがくるわ。

『いや、全然足りますよ。余るくらいですから心配しないでください。』

「……?10万、だと1週間分にもならないだろう?」



普段何食ってんですかアナタ
Σ(゚д゚;)

[*前へ][次へ#]

38/99ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!