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極楽蝶華
学食?あぁ、このレストランの事?
 


暫くして……

なんか周りがかーなーりーうるさい事に気付く。

階段のとこに来てコソコソ

俺の事指差しちゃぁコソコソ


……うざい。果てしなくうざい。




まぁとりあえず礼儀として奈緒先輩が食べ終わるのを待ってると同じテーブルの2つ程離れた席になんかいかにも
【優等生】
って感じの男の人が座った。


「あ、高裏君。」

「失礼します、久遠先輩。」


高裏、と呼ばれた人が軽く頭を下げてこちらに会釈をした。

「そうだ、紹介しとくね。
高裏君、この子は藤堂悠紀仁。今日編入してきた子で……
悠紀仁、この人は高裏健一君ね(タカウラケンイチ)。生徒会に入ってて、一年の寮長もやってるから困ったことがあれば聞きに行くといいよ。」

高裏さんとお互い会釈をした。


またこの人もえらく男前だなぁ。
生徒会、て何者の集まりだ?


「高裏君は301号室だからね。
もちろん僕の部屋にも来て良いんだよ。用事無しで。902号室だから、呼び出してくれればいつでも迎えに行くから。」


まぁたしかにアド交換はしたけど……


『呼び出すなんて……どうしても用事があるときはこちらから行きますよ。』


先輩顎で使うのは気が引けますが。


「…9階は生徒会フロアだから、専用カードが無いと入れないんだよ。だから、僕が迎えに行く。」


また金かけてー。
この学校はもー。

『高裏さんはその9階とやらじゃないんですか?』

久遠はフフッ、と笑って

「寮長だから、って。一般生徒と同じ階。高裏君は真面目だから。

通常寮長は生徒会役員から各学年一人出るけど……一般フロアにある寮長の部屋なんてただの飾りの様な物だし。
わざわざ使ってるのを見たのは高裏君が初めてだよ。」

つーことはアレですか。
今の話からすると生徒会役員で寮長だと部屋が二つ持てるわけですか。
……もったいねー

あーでもなんかここに来て初めてまともな人に会った気がする。

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