極楽蝶華
一時休止
「……嫌われるかと思ったよ。」
いやいやいや。それが常人の反応ですけど……
嫌うっつーより、今からでも避けたい気分。恥ずかしい的な意味で。
でも、俺を力一杯抱き締めて……めっちゃ嬉しそうな顔をしている久遠先輩を見て、
……突き放すようなことを言う気になれなかった。
『……もうしないでください。』
「ごめん。本当に……、もう無理矢理したりしないよ。」
例え無理矢理じゃないとしても俺同意しないよ?!
「じゃあ、もう行こうか。」
『ふぇ?』
立ち上がり、尻叩いてると腕を引かれた。
「生徒会室。……呼ばれてるんでしょう?」
時計を見ると6時を過ぎていた。
ッッッッッッッ!!!!
……背中に嫌な汗が流れて、心臓が冷えた。ヤバイ。どうしよう。マジで。
何かもう変な分泌液みたいだ。ダーラダラ。
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