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極楽蝶華
さてそろそろ
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『さてさて、みんな用事済んだみたいだしそろそろ目的地行くんでいーですか?』


あちにたかって何か知らんけど画像?か何かを貰ってたらしい奈緒先輩達に声をかけた。

それにしても何の画像貰ってたんだろう。ぶっちゃけあちは人間の女の人に興味がないから写真なんてバイクと車と仲間うちで撮ったスナップしかないのに。

……まぁでも、奈緒先輩達が芸能人とかアイドルの画像欲しがるとは思えないし、1番可能性があるのはバイクと車のヤツかなぁ。


「うん、いいよ。こっちも用事はもう終わったし。」


で、こーゆーセルフサービスの店で食べことがないらしい不動と奈緒先輩に後片付けをするんだよー的なことを教えてあげつつ自分のを片付けたり。

で、みんなも出る準備が出来たらしいので俺も財布とケータイポケットに差し込んで出口に向かった。でも女の人のバッグって大きいよなー。
何入ってるんだろう。つーか何がそんなに必要なんだろう。

今回のメンバーの中であのくらい大きいバッグ持って来てるのは猛さんと隆也さんだけだし。敦は言うまでもなくパソコンケース持ち歩いてるけど。(潤と誠と彰は小さめの鞄の中に申し訳程度にゲーム機とソフト数本。)
まぁ隆也さんのバッグの中身は日焼け止めとかウェットティッシュとかミニタオルとか飴とか卵ボーロとか完全俺の面倒見る系の物しか入ってなかったけどさ……

猛さんの方は……うん。なんかカメラとか……バッテリーとか……らしいよ。
あの人も物好きだよね。俺の動画とか写真とかどうするんだろう。


うーん、それにしてもさ、子供と一緒にいる女の人が大荷物なのは解るけど(隆也さんの荷物参照)あそこにいるような女の人の鞄があんなにでかくてしかもパンパンなのはなんで……


ちょっと見てたらその女の人(いや、化粧濃いけど同年代かもしれない)が鞄からヘアアイロンと大きな鏡とヘアスプレーを取り出して髪を巻き出した。
向かいに座っていた友達らしき人も引っ越して来たんじゃないかと言うほどの大量の化粧品を取り出して化粧を始めた。


……なるほど。そのためのバッグなのか。道理で大きいわけだ。


「食い物屋で化粧すんのかよ……周りの迷惑考えてねーなアレ……スッゲェ……」

『……迷惑?』


汚いものを見た、とでも言うように顔をしかめた不動の言葉を尋ねてみた。

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あきゅろす。
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