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極楽蝶華
ごめんな
 


『ゆー、気付いたれよ。
お前がソフトクリーム持たせて、こき使いよってからに……、可哀相になぁ。
両手塞がっとるから汗拭けんで目ぇに入ってめっちゃ滲みて涙出てんで。
全力疾走じゃろ?この暑い中。』


「え、うわ、マジで?それで辛そうだったの?
ご、ごめん……ありがとな、透。」

『うん、でな、透君手ぇベッタベタやし洗うよな、手。俺もついでにトイレ行くから一緒にいこ。
ゆー、透君借りるな。』



一人納得してる顔のゆーの前にぼーっと突っ立つ透君の腕を掴んで、テーブルとテーブルの間を洗面所に向けて歩いた。

状況把握しきれてない顔じゃな。まぁ無理もないかあの展開は色々と無理があったしのぉ。
話作るんは苦手なんよ。じゃけぇいつも取って付けたような無茶苦茶な言い訳やら作り話になるんじゃ。
ごまかされんのはゆーぐらいのもんよ。

あれで納得とかないわ。
まぁこーゆう時『はーさんが過保護になんのも解るわ』ってなるんじゃけどな。

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