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極楽蝶華

 




……なんとか辿り着いた……


けどもう体力の限界だ。

ジロジロ見てくる奴らを睨み付ける気力もない。



……あ、エレベーター行っちゃった。

もう階段なんて使える気がしない。つか実際そんな体力残ってないし。
しょーがないから6つのうちどれかが戻ってくるのを待とう。



もう立っていられなくなって壁を背にへたり込んだ。


――寒ぃ――


本格的に風邪引いたな、こりゃ。



酷い頭痛に目を瞑っていると、上から声が降ってきた。
なんか、カンに障る声だった。

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