極楽蝶華
2
……なんとか辿り着いた……
けどもう体力の限界だ。
ジロジロ見てくる奴らを睨み付ける気力もない。
……あ、エレベーター行っちゃった。
もう階段なんて使える気がしない。つか実際そんな体力残ってないし。
しょーがないから6つのうちどれかが戻ってくるのを待とう。
もう立っていられなくなって壁を背にへたり込んだ。
――寒ぃ――
本格的に風邪引いたな、こりゃ。
酷い頭痛に目を瞑っていると、上から声が降ってきた。
なんか、カンに障る声だった。
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