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極楽蝶華
何でんな事聞くんだよ
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「……誰にやられたんだよ」



目ェイッちゃってますよ;



『……俺がやられるわけ無ぇーだろーが。返り血だっつぅーの。』



琉崎が目に見えて安堵の表情を浮かべた。


……なんでだ?今現在俺が勝ってるみたいな事になってるからかな。


そら俺に負けてほしく無いわな。

自分のランク下がるもん。




『……っ、どこ触ってんだよ。』

ヘソいじったらお腹痛くなっちゃうだろ。


「……こっちは誰がやったんだよ。」


あぁその鬱血の跡ですか?

『うっせぇーなぁ。テメェーに関係無ぇーだろ。』



また首に手が掛けられた。

そしてまたしても琉崎の目が人を射殺しそうなくらい、鋭くなった。



「……言えよ。」

『だぁーれが言うか。……ケホッ、……いいかげん手ェ離せよテメェ。』

同室者に嫌がらせでべろべろ舐められましたなんて言えません。恥ずかしい。

さっきの醜態見られただけで既にアレなのに、更なる恥の上塗りは避けたい。


突然顎を掴む手に力が入って、寄り掛かっていた彫刻に押しつけられる。



その上に琉崎がいきなり覆いかぶさって来た。



―ミチミチッ―

『いっ……』

―ガスッ――ガコッ―!――


『……てぇぇぇぇええ!!何すんだテメェ肉食い千切る気かぁぁぁああっ?!』


膝蹴りの後思い切り腹を蹴られ1m程後方まで飛んだ俊の方のダメージも相当な物だったが……

血が滲む、どころか血が滴れてくる程の深さで噛み付かれた悠紀仁の肩の方が大ダメージ。


痺れるような激痛に指先まで痙攣していた。


『いっ……てぇ〜――』

胸の方まで血が滴れてくる。肩の辺りが深赤に染まる一点を中心に、薄紅に色付いていた。


痛い痛い痛い。

ほんと何してくれてんだコイツ。


狂犬病に感染したら訴えてやるからな。

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あきゅろす。
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