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極楽蝶華
水中ディープキス
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噴水の中に一緒に落ちて……ユウが俺の首に手を回して水の中から体を起こした。


気管に水が入ったらしく、俺の目の前で咳き込みながら苦しそうに肩を上下させている。


涙目と、したたるる水滴と、水で張りついたシャツと……ボタンの無い前から覗く陶器みたいな白い肌を見て……


理性がブッ飛んだ。


「……っん゙、ん゙……ぅ゙」

そのまま押し倒して口内を貪った。
まるで何かに飢えてるみたいに。


後頭部を引き寄せて一層深く口付けたとき、いきなり胸の中の空気を奪われた。


『……?!』

突然のことに驚いて体を離すと、水の中からユウが上体を起こす。


「……ゲェホッ!!ゲホッ!……がはっ、……はっ、……はぁっ、……かは、…」

ゼイゼイと喉を鳴らしながら苦しそうに呼吸をしている。
……そーだ。水の中だったんだ。

忘れてた。



「……ハァッ、テメェ、いきなり人のこと……っ、ハッ……水ん中に……沈めてきやがってっ……何のつもりだっ!」

上気した顔と潤んだ瞳で睨まれても欲情しか沸かねぇよ。

「……っ、あ。……何すんだテメェ……」

未だ苦しそうに呼吸をするユウの、はだけた胸元を指の腹で撫でる。

白磁器のような肌を滑らせ、ある一点で指が止まった。

『ここ……』

ヘソの周りが広範囲に鬱血して赤くなってて。


キスマーク……


『……これ、誰に付けられたんだよ。』


「……はぁっ?ちょっと……待て。聞いてなかった。鼻に水入った……痛ってぇ〜……」

手で顔を拭いながら俯いて。
苦しそうに咳きこんでいた。



『……誰に付けられたか、――って聞いてんだよ!!こっち向けっ!!』

細い顎を掴んで強制的にこちらを向かせ……その細い手応えに内心びっくりした。

ユウの綺麗な顔が苦痛に歪む。


「……んだっつぅのテメっ……!ん、……んぅ〜!!」


無理矢理覆いかぶさったのでまたバランスを崩しかけて上半身が揺れた。

華奢な体が俺から逃れるように後ずさって行く。

少し進んだ先にある、噴水の中央……水の吹き出す白い彫刻に行き当たり、身体ごと押さえ込んだ。


後頭部と顎を押さえ込んでいるのでユウの両手は自由なのだが……

その両手でさっきから引き剥がそうとしているものの俺はびくともしない。
つーかしてやるか。こんなオイシイ状況なのに。



……まぁ、喧嘩が強い、と腕力は別物だからなぁ……



……それにしても、線が細すぎねぇ?

顔とか……超ちっちぇ……

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あきゅろす。
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