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極楽蝶華
風呂へのこだわり
 


びしっ、


『……な、何で一緒なんですか……?』


ポーカーフェイスで有名な隆也、思わず顔がひきつる。


「えーっ!!じゃあ俺とも一緒に入ろうよぉ!!」

「え、だってお前の部屋一般と一緒だろ?俺の部屋と風呂同じだろ?なら入る意味ないじゃん。」

「え゛っ……」


そこが目的ですか?


『なら、好きな時にいくらでもお貸ししますから』

……一緒に入るのはやめましょう?


「い、いやですっ!!」

『……入りたい、のではないんですか?』

「あんな……大きい風呂……一人トカ、絶対嫌ですッ!!」



……あんな、って……


『生徒会役員の部屋で入浴された事があるんですか?!』

「あ、はい。俊と奈緒先輩ん所で。」


俊……って、
『会長のところじゃないですか!!』

何だってそんな一番危険な所に!!


「ユ、ウ……何も無かった……?」

「何かって何?」

『いえ……何事も無いならいいんです。』

が。
……危機感持ちましょう?


「で、一人で入ってた時……ホラ、広いじゃないですか。
外もおっきい窓から暗闇広がってて、……その、頭洗ってるときトカ……目ぇつむってると……怖かったんです……」


『……だから、一人では嫌、だと?』

「……それで、俊の部屋と奈緒先輩の部屋……お風呂の造り違ったんですよ。間取りは一緒だったんですけど。」

『あぁ……あの階は個人個人の好きな様に歴代の役員が内装を色々と改造してますから。』

「ホ、ホントですか?!
隆也さんの部屋どうなってます?!」

『……御影石の浴槽で……打たせ湯が付いていて、露天になる造りだったと思います。』

した事は無いが。


どうやら浴室の壁についているパネルで開閉の操作が出来るらしいが、使ったことが無いのでその辺りはよく分からない。


「……絶対入りたい!!隆也さん一緒に入ろッ!!」

『で、ですからお一人ならご自由にどうぞ、と言ってるじゃないですか……』

「そーだよユウこんな奴と一緒にお風呂入んなくていいよ。」


……貴様に言われると怒りを覚えるぞ。獅子緒。

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あきゅろす。
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