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極楽蝶華
学園の諸事情6
 


……不動が出ていってすぐ。


「センパイセンパイセンパイ!!」

「……あー?何。ちょい待って今漫画いいとこなんだから。な?」


この学園内には特待生、というものがある。
成績がいい者や特筆した業績がある生徒は望めば授業料寮費等免除される事になっている。

そういった元は一般家庭、なこの学園に入った者達が免除にならない生活費と自分の小遣い稼ぐためにこの学園内で随所随所バイトをしている。

コンビニ、ジムの管理、清掃員……等々。


バイトしたいお年頃な高校生に金稼ぎの場を提供してあげている訳です。学園が。

平日外に出して問題作られる訳にもいかないので、と言う所か。



ところで、この二人も例に漏れず、バレーの特待で入学した生徒である。

同じ部活内、学年は違うが一般ピーポー同士友達と同じ様に気さくに話す間柄だ。



まぁそれは置いといて。


「いっ……今、春日さん来た……ッ!!」

「……俺は春日さんとかよりもユウちゃんが見たいな。目の保養になるから。」

「……で、大量の栄養ドリンクとローション買っていきました。」

「まぁ、あの人なら腐るほど相手いるだろうし。別に驚く事じゃ無くね?」


漫画が一段落したのか、閉じて机に置いて大きく背を延ばす。



サボっといて何この人疲れたオーラ出してんだ?と少し不機嫌な後輩。

それに気付かず達成感たっぷりに首を左右に倒して音を鳴らしている。

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あきゅろす。
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