極楽蝶華
2
‐ダゴーンッ‐
倉庫内に派手な音が反響。
中に居た奴――囲まれてる奴も含め――が全員こちらを見た。
『え?』
5人で1人を囲んでいる。――その状況に間違いはないのだが、真ん中にいる可愛い顔をした……紛れもない男の子、は、
服を剥かれて床に押さえ付けられて目が血走った男達に囲まれて……というところだった。
全員が……こちらを驚いた顔で見てきている。
ホラ、アレ。
ポカーン(゜д゜) ってヤツ。
うち何人かがフリチンなのが涙を誘う。
真ん中の子に訪ねてみた。
『えーとー……これって同意?』
最終確認。みたいな。
床に押さえ付けられている子がふるふると首を横に振った。
いやーまぁわかっちゃいましたがやっぱり。
ホモの強姦現場に遭遇しちゃったよー……おぅおぅおぅ。
まぁ、服破られてる以外に実害が無いうちに発見できてよかった。
この数日でかなり経験値上がってない?俺。
別にレベルアップとかしたくないけどさぁ。
「何……?お前……いや、何だよ、上玉じゃん。一緒にまざりたいの?」
……丁重に辞退させていただきます。
やめろー。
俺は相手の同意を得ず無理矢理なんて「童貞の奴は死刑」って法律が出来たとしてもやらないし、そもそもいくら可愛かろうと男に興味はない。
「だ……だめっ!!
君、逃げてッ!!早くッ!!」
それは、俺の身を案ずる言葉。
…自分が危ないのに、俺の心配……
貴方が、この場の誰よりも一番男らしいですよ。
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