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嵐よ吹き飛ばせ、そして…
さあ、ショウタイム!


自然に囲まれた大地。

清々しい気分にさせる潮の匂い。

波に揺られる私は女海賊―――――


そして、私達のやる気を誘い出す叫び。

「アニキ――――――!!!!」

私も彼らの叫びに混ざり叫びを上げる。

「アニキ――――――!!!!」

「つかさ、てめぇは元親って呼べや!」

正面に立っている長曾我部元親が、ずいぶんと低くなってしまった

私の頭をぐしゃりと撫でる。

「呼び名ぐらいで強制しないでっての!」

「年上の言うことはちゃんと聞けよ?ガキ」

この世界に来てからトラウマのようになってしまった事を言われ涙ぐむ。

「わ、私はガキじゃない!二十歳なんだからね!!」

「ほー、身長も低いし?体重もガキ並だし?胸はぺったんこ。どっからどうみてもガキだぜ?」

「またガキいったぁあ!!」

そうなのだ。










一ヶ月前だろうか。


私はある事件を起こした。


私が元いた世界へやってきた元親達。

彼らを戻すためにターミナルへと走った。

だが、私は指名手配犯ということもあり難しかったのだ。


そして成功はしたが私は彼らと共にこの戦国乱世の世界へと来てしまったのだ。



胸に受けた銃弾の傷はなくなり。

私の世界に来た彼らのように、私も幼くなってしまった。

見た目的に13歳ぐらいだろう。

ただ重要なのは・・・精神年齢もなんか若くなってる、ということだ。


「はっはっは!お前、頭までガキじゃねーか!」

拳を振り回し元親へと襲い掛かるがその豪腕ともいえる腕で押さえつけられぎりぎりの所で届かない。

「うっさい!筋肉馬鹿!!お前の脳みそなんか筋肉でできてるくせに!!」

元の世界で出会った元親は可愛かったのに。

どうやったらこんな巨大で筋肉質でアニキな生物へ進化できるのだろうか。

「お、言ったな!コノ!」

振り回していた腕をわしづかみにされ頭上高くに持ち上げられる。

振りほどこうにもどうすることが出来ず怒鳴りながら宙ぶらりんとなってしまった。




「アニキ!毛利軍の水軍が攻めてきやした!!」



ナイスと褒めたいぐらい割り込んでくる仲間。

元親の瞳の鋭さが変わる。




――――・・・高揚感溢れた何かを感じる。



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