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嵐よ吹き飛ばせ、そして…
―さあ、立ち上がれ勇者よ

丁度良いタイミングで隅で巻き添え食わないように寄っている者たちの

中から飛び出してきたのは新八と神楽ちゃん。



「待ち合わせ時間にこないと思ったらこんな所で何してるんですか!」


「しかもこんな騒ぎ起こしてって・・・つかさがいるアル!」



眼鏡に神楽ちゃん!」


「え、なんで僕だけ眼鏡?」


新八のつっこみは無視して神楽ちゃんと抱き合う。

「久しぶりアル、元気にしてたか、つかさ」

「もうばっりばっり元気〜」

可愛い可愛い神楽ちゃんを堪能し終わり腕から解放してやる。

嬉しそうに微笑んだ神楽ちゃんは視線を周囲に向ける。

「楽しそうに鬼ごっこでもしてたの?」

「神楽ちゃん、真剣向けられて囲まれてるのに楽しいわけないでしょーが」

的確な突っ込みを入れる新八は引き攣った微笑でため息を吐いた。


「Heyつかさ。こいつら何者だ?」

「この超可愛い女の子が神楽ちゃんでそこの眼鏡が新八。んでその後ろにいる

銀髪の甘党侍が銀時。なんでも屋やってるの」

「なんで僕だけ眼鏡なんですか!!本体こっち!眼鏡は本体じゃないです!!」

「で、銀ちゃん、一人は無理って言ってたけど?」


いつも、そうだ。



「おーおー、こいつら来たから付き合ってやる。戻ったら、報酬よこせよ?」

「もちろん」



銀ちゃんはめんどくさいの何の良いながら本当に大切な事があると助けてくれる。

力を貸してくれる。桂だってそうだし・・・。


だから、たっていられる。

此処に頼りたくなる光がある。


「後ろにいる奴らみんな金持ちだからたんまりあげるよ」

「神楽、新八!金づるだ!真選組引きとめろーそうすりゃ、ボーナスでるぞ!ボーナス!!

子供のように・・・いや、子供を通り越して覇気のある叫びで神楽ちゃん達に伝える。

移り火の如く、熱気が上がるのがみえた。

「マジか!?酢昆布たくさん買えるネ!!」

「・・・やっとまともに給料支払ってくれる!」


銀ちゃんが目の前で話がつけ終わるのを待っていた土方へと目を向けた。

というか、待っていてくれたんだ。

「という訳になりましたんでー、逃げるの今のうちよ?田串くん

「田串じゃねぇ――が、逃げるなんて真似できるかよ」

ちらりと私を映した後、銀ちゃんへと戻す。

「てめぇをさっさと倒してやろうじゃねぇか!」

その掛け声と共に、真選組が動き出す。




「つかさちゃん!早く!」

佐助が私の手を掴みあげる。

「わかった」

足を一歩踏み出し、再度走り出す。






不安に後ろを振り向くと銀ちゃんが片手を挙げぶらぶらと手を振っていた。

それに安心した私はさらに速度を上げてターミナルへ向かうのであった。

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あきゅろす。
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