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嵐よ吹き飛ばせ、そして…
魔王はそれを嗤うが





どうして。


何で。



私は人間を

何十人と殺してるのに。





私は

凶悪犯なんだよ?












そんな奴を

信じるだなんて。





私だからって。









どうして?












「つかさちゃん」



ビクリと震えた。

そこには正面からそらすことも偽ることも無く佐助の瞳が見ている。


「俺様も旦那たちと同じ気持ちだよ。―――・・・一緒に行こう」


「・・・死ぬかもしれないよ?」





真剣な顔が崩れ、強く微笑む。

「じょーとうじゃん。俺たちは戦の世を生きてたんだぜ?しかも俺様たちかなーり強いから」

「強くても佐助以外、子供じゃん」

目尻がじんじんとするのを感じる。

「No problem!」(問題ない!)

「某、中身は大人でござる!」

「そーだぜ!」

「それに我らは幼き頃から訓練をつんでおる。姫若子はしらぬがな」

「っぐ・・・俺だって訓練ぐらいしてたぜ!?」

「そうだったか?女子のように泣いておったのは誰だったか・・・」

「昔の事、口にだすんじゃねぇえぇぇ!!」




――――たくましいなぁ。





確かに、そう思った。

羨ましかった。




けど、だからこそ嬉しかった。


「―――ありがと」


聞こえるか、聞こえないかぐらいの囁き。

元就と元親が騒いでるから誰も聞いていないけれど。

それを伝えただけで覚悟をすんなりと決められた。


「・・・よし!じゃあターミナル目指して行くよ!」


目指すは、ターミナル。

さあ、行こうか。


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