過去拍手
Please say that it is a lie!A
「何だよお前ら。珍しい組み合わせだな」
咥え煙草で登場したそいつは、間違いなく土方。
赤い顔を向けて沖田は、頭をかきむしりたくなった。
なんでこんなタイミング良く・・・!
銀時がにやにやしながら土方に話しかける。
「ねぇねぇ土方くん、今ね、沖田くんがゲームを持ちかけてさ!」
「は?つうかなれなれしくすんな」
「いいからいいから!そんでそのゲームに勝っちゃって俺!」
「ふうん」
「俺にちゅーしてくれるんだって!沖田くんが!」
ぶっふぉとファミレスの水を噴出す。
吹き出した沖田の水が山崎にぶっかかったがそこは無視。
「はィィ!?」
「ちょ、何言ってんですかィ旦那!」
「だって言ったでしょ。ちゅーしてやってもいいって!」
ああ、あんなこと言わなければよかった!
あちゃーと自分の額を叩く。
もう、どうにでもなれ。
「待て万事屋」
「もちろん唇にだよね?沖田くん嘘はいけないよー」
「〜天パがァァ」
「万事屋」
「そんなこと言っていいのかな?勝ったのは俺だよねー」
「があああ」
「万事屋!」
がしっと銀時の腕を掴んで、土方はふうと煙草の煙を吹き出した。
銀時の顔に。
「ぶ!何すんの!」
「黙れ」
「はァ!?」
「総悟、帰るぞ」
今度は沖田の手を掴み、ずんずんと歩いていく。
ありゃ、結果オーライかな?
銀時はそう思い、とりあえず隣の山崎の濡れた髪を拭いてやった。
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