必読
※高杉が壊れてます
※土沖ネコミミです。二人ともついてます
※微えろです
※総悟喘ぎます
※高杉が壊れてます
※馬鹿です
※阿呆です
※高杉が壊れてます
以上OKな方のみどうぞ!
「よォ」
そう言って奴は現れた。
一つ瞳はようく研がれた庖丁のように黒く輝く。片目は包帯で巻かれていた。彼の視線は射抜くように、たしかにこちらを見ている。もしも両目で見られたのなら、どうなってしまうだろう。足腰震えて立てなくなってしまうのではないだろうか。
「一人でのこのこやって来るたァいい度胸だな?」
負け時とこちらも睨み返してやる。怯んではいけない。過激派の奴を、仕留めるいい機会だった。
丁度、一対二だ。断然有利は、
幕府の犬。
「ふ、いいねェ、始めようじゃねェか」
ニタリ歪んだ口元が、合図だった。
「まいんどおらくるじぇねれーしょんしてやんよ」
「何の話!?」
まいんどおらくる?
夕方。
真選組の屯所が綺麗に夕日に染まる頃、土方は副長室で刀の手入れをしていた。
部屋の明かりを付ける一歩手前のこの時間。シンと静まり返ったそこで、上手い煙草を吸いながら丁寧に欠けてないか、などチェックをしていた。
そこに沖田がひょこりと顔を出し、土方を見てわずかながらに顔を緩めた。
いま、暇ですかィ。ああ、お前もか?・・・ゆっくりしてけよ。
他人が聞いたらくすぐったくなってしまうような甘い声。双方とも畳の上に座り、何気ない会話を繰り広げる。
二人は付き合っていた。
仕事も少ないこの時間、恋人同士の和やかな雰囲気に浸っていたのだが、それがぶち壊される結果に終わる。
ふと庭を見るといつの間にか人が立っていた。
夕日に照らされ気配を消し、立っている。ゾッとし土方は刀を持ち直した。
過激派のテロリスト、高杉。
直々に屯所に来るとは何事か。
さァおっぱじめるぞと土方が睨み付けた後、高杉は何故かこう口にした。
「だからまいんどおらくるじぇねれーしょんだっつってんだろうが」
「だから何の話たっつってんだろうがァァァァ!!」
脱力した土方は勢いのままに高杉につっかかる。
いきなり現れいきなり謎の言葉を口にするこいつについていけない。何だっていうんだ、本当に!
「それだけ言いに来たの!?一人で何でここに来たの!?」
「ようし訳を話してやる。俺の部下がお前ら真選組に邪魔されたんだよ。その腹いせに」
「腹いせに!?」
「来た」
「来たじゃねェ!」
無表情で淡々と喋る高杉。
もう殺気などなくなっていた。まるで遊びに来たかのような言い方だ。土方はガンガンする頭を押さえ高杉を見下ろした。
「帰れや!」
「嫌だ」
「嫌じゃねェ!」
「だいたい真選組が悪りんだよ。せっかく俺の部下に使いを頼んだってのに」
「・・・使い?何のだ」
「菓子を買って来いってな」
「子供か!!」
もしかしたら近々テロが行われるかと思って聞き直したとたんこれだ。土方は叫んでツッコミまくるしか手段はない。
「栗ようかん食いたかったなァ」
「自分で買え!!」
「もう俺は堪忍袋の緒が切れた」
「勝手に切れとけ!」
「だからかける」
「ん?」
それまでぽかんと二人のやり取りを見ていた沖田が体制を整えた。高杉の手には赤黒い傘が握られていた。
「何すんでェ・・・」
「何だ、沖田総悟もいるたァ都合がいいねェ」
「?」
「いくぜ」
「何を・・・」
高杉が口を開いた。
「まおら!」
「略すんなァァァァァァァ!!」
"まいんどおらくるじぇねれーしょん"の略だろう。
確かにそう口にし高杉は、手にした傘をえいっと振った。
慌てて土方は両手を前にし身体を庇う。
体制を整えた沖田も同じく、背を低くし状況を伺う。
ゴゥっと音がし風が吹き抜けた。
よろめきながら沖田が叫んだ。
「土方さん!大丈夫ですかィ!」
「お前は無事か!?」
「なんとか!」
ふっと風が止み庭を見ると高杉がいない。
慌てて見渡すと塀に上り手を振っていた。
「おもしろおかしいなァ。それ。じゃ」
「じゃ じゃねェ!」
ひらり身軽に高い塀の向こうを超えた。
土方は慌てて追い掛ける。すると沖田が声を張り上げた。
「ひ、土方さんんんん!!」
「あ゙!?」
「あたま!」
「!?」
振り向き沖田を見、固まった。
え?
「何だ総悟それ・・・」
「えっ?」
二人は顔を見合わせた。
頭に何かが生えていた。
まいんどおらくる?
(じぇねれーしょん!)
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