爪先にそしてキスを






「お腹すいた」



ぐうと鳴りそうなお腹。そして不機嫌な顔。
そんな感じ。うん。自分でもわかってる。
しかし何もできない。せつない。

ごろりと寝転がり目を閉じた。
爪先はまだ冷たくて。誰かの足に擦り付けたいけど悲しいかな、誰もいない。




「おい?」




―違った。いた。
いや、来た。土方さん。

「おー、俺って結構エスパーかもしれやせん」
「何が」
「土方さーんってさっき、叫んだんでぃ」


心の中で。そしたら来た。来ちゃった。
嬉しい。

「足が冷たくて死にそう」
「こたつは?」
「入れて」

ったくと言いながらカチリと電源をつけてくれる人。愛しい。好き。あいしてます。


「うわっおまえ本当足冷た!」
「うーん死んでるから」
「下らん嘘つくな」

こつりとあたまを小突かれた。
するりと足を絡めてくれた。

「なんか娘と父親みたい」
「違ェだろ」
「うん、土方さんはおれの恋人」
「わかってんじゃねえか」




爪先にキスをして。たまに見せるドSなおれを、ゆるしてね。









***
はい意味不明!(死ね
多分屯所。いや3Zで総悟の家かもしれない
・・・土方さんは総悟の爪先にキスなんかしませんよ。どうせなら唇にします(黙ろうか


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