欲求が不満
(フェ●注意)







「総悟?」

「あ・・・!?」

肩を触られてびくっと後ずさりをした。

どうしよう・・・俺・・・

「どうしたよ?」
「す、すいやせん・・・」


よよよよっきゅうふまん・・・!?







辺りが暗くなり仕事も終わる。
風呂に入ってさあ寝るという時間なのに沖田はまだ自室にいなかった。

「はあ、どうしよ・・・」

ぐるぐると頭を悩ませ、土方の部屋、一歩手前まで来ていた。
足音を忍ばせ、しかしじっとしていられなくてうろうろする。

さっきからどうしようどうしようと頭の中でリピートしている。

悩みの現況。それは


「(静まれこの熱!)」


そう。最近身体がほてって仕方ないのだ。
朝のミューティングから巡回まで、淫らな妄想でうめつくされてしまう始末。

しかも沖田の近くにはあの土方が、いつも、何故か、傍にいるので余計拡がる。


―沖田は土方に片思いしていた。


あの低い声で、切れ目の鋭いソレで、男らしい腕で、逞しい胸で、すべてをうめつくされたい。

そこまで妄想が拡がるとああああああと心の中で叫び、沖田はしゃがみこんだ。


―嘘でぇぇぇっ!いや、たしかに、そっち系の趣味を持ってることは前ーっから認めていたし!でも!ここまで俺って・・・!


イ・ン・ラ・ンと口だけ動かして認めると、かーっと顔が熱くなった。

同時にいけないところまがぴくりと反応してしまいきゃあと男らしかぬ声をあげてしまいそうになる。

ここまで来ると本当どうしようとしか言いようがない。
はああと息を吐き出し、膝を折って体育座りをした。

もう、ここで寝ちゃおうかととんでもないところまで思考が行く。


「オイ」


すると話しかけられた。


「ふおあああ!?」

「やっぱり総悟かよ。こんなトコで何してんだか」
「土方さん!」
「おう」

相変わらず煙草をくゆわえジロリと見下されてきゅーんと胸が高鳴った。

ああ・・・末期

たいへんだ。
この熱をどうにかしてほしい。

―目の前のこの男に。


「ひじ、ひじか、たさ、あん・・・」
「!?」

ぴくりと形の良い眉が動いた。
嫌悪されたかと思い、沖田は愕然とする。

・・・当たり前だ。今の沖田からはすごい色気が出まくっているのだ。


「お前、変って・・・いうか、その、どうしたんだ・・・?」
「そんなに俺ヘン・・・?」
「ヘン・・・ヘン!?」

どっちのヘンだと土方は思い、戸惑う。
こんな沖田を見るのは初めてだ。

「も、だめ・・・」
「え」

「がまん・・・できやせん!!」

はあっと熱っぽい息を吐いてぐいっと土方をひっぱった。

「うえあああああ!?」

土方の自室へ招くと、沖田はかくりと膝をついた。
そして―あろうことか、土方の前をはだけさせたのだ。

「おい・・・っ何してんだ!」
「すいやせん、すいやせん・・・」

謝りながらもするすると下へ顔を動かす沖田。
あわせを左右に開き、土方自身に口づけた。

「―っ!?」

「は、おっき・・・」

突然の行動に土方は動向をかっぴきにする。
本当に、どうしたんだ!
いつもの生意気な部下はここにはいない。
いるのは欲情した一人の人間。

俺が下かよ!?とツッコミを入れたいが驚きすぎて声も出ない。土方も混乱していた。

「ん、ちゅ・・・ふっ ・・はあ」

「―!」


ぺろぺろとそれを舐める沖田にドキリとする。
たどたどしく、まだ慣れていない舌使いに胸が高鳴った。
そこらへんの遊女の方が格段と上手いが、しかし、それより土方はこのシチュエーションに酔っていた。

「(嘘だろ・・・あの、総悟が)」
「ん、ん」

一生懸命それをほおばり、舐めている。うれしそうに。おいしそうに。

どくりとモロに反応してしまい、やべェなとこころの片隅で笑う。

ふうとため息をして、沖田の頭を撫でてやる。

「も、いいから」
「ん・・・!?ぷはっ」

顔を上げさせると唇がテラテラと光っていた。
色っぽい部下に思わずごくりと生唾を飲む。

「オイオイ、俺相手に欲求してくんなよ」
「・・・っ」

それを聞いて沖田はズキリと左胸が痛んだ。

やっぱり、嫌だった?

「う、すいやせ・・・」
「あ!?」

「すいやせ・・・っ」

ぽろぽろ泣く沖田に慌てる。
「泣くなって・・・!」
「だって俺、俺」
「・・・何か言うことでもあんのか、俺に」

「う、毎日、土方さんのことばっか考えちゃって、しかも、それが、すごいもうそうで、そんで、夜とかも熱が上がって寝られないし、この熱、なんとかしてくだせ・・・」

突然の告白に土方はぽかんと沖田を見る。
しくしく泣き出す沖田にもびっくりしたが、自分のことを考えてそっちの熱が上がるという沖田に、くらりとめまいがした。



「・・・」

「あ・・・」

ス、と手を伸ばし、沖田のソレに触れてみる。
ぴくりと反応し、もっと触ってとばかりに主張する。

「・・・男のナニしゃぶって興奮したかよ」
「・・・ふ、ん、んっ」

「淫乱」

言われてなお反応する自身にため息をつきたくなる。

「本当、自分でも自覚してまさ・・・」
「ふ、ま、俺は淫乱嫌いじゃないぜ」

ぱっと顔を上げ、土方をじ、と見つめる沖田。
目をくりくりさせて、ねだる視線。

「むしろ、好きだけど」
「・・・!」

ぱっと表情が変わって、わかりやすい沖田くっと笑う。
この状況に楽しんでいる自分にオイオイとツッコミを入れながら、でも、かわいい部下を放っておけなかった。

「ま、男抱く趣味はないが、その気にはなった。よく見りゃお前けっこう顔いいし、ふつーに抱けるな」
「本当ですかィ!?」
「ん。いいよ」

「大好きでさぁ!!」


きゅうっと土方に抱きつき、すりすりと頬を寄せる沖田。
はっきりとした告白にどきりと左胸が鳴る土方。
オイオイもう落ちてんじゃねェかと一人で苦笑いをする。

「総悟」

スッと沖田の顔を両手で包み、ゆっくり寄せてキスをする。
緊張しているのか、瞳は硬く閉ざされている。

それが無償にかわいかった。

「んぁ・・・ふ、あっ・・・ん」
「ん、・・・ふ」

くちゅりと土方の舌を受け入れる沖田。




***
すみませここまでしかできてません・・・orz
断念・・・これからどうしよ・・・私はバリエーションがない
フェ●書きたかっただけです\(^O^)/


あきゅろす。
無料HPエムペ!