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「日本かここは‥‥。」
立ち止まっているだけでは何も始まらないのでとりあえず歩き始める。草原を抜け今は森を行く宛てもなく歩き続けていた。
「さすがに疲れた。」
2時間歩き通しだったにも関わらず、一向に森から抜けられず額にじんわりと汗を掻き始めた舞白は少し休憩をとるため、大きな木の影に行き腰を下ろした。
「ふぅ」
服の袖で汗を拭う。休憩をしている中、舞白はどうしてこうなったか思い返す。画面が光りだしたと思ったら、目の前には草原が広がっていて、ここが何処なのかも分からずただひたすら歩き続けて、それでも森から抜けることが出来ない。そんな状況において、何故ここまで冷静なんだ自分は‥と思う。
「はぁ‥‥‥。」
ため息一つ。
ガサガサガサッ!!
突然茂みが動く音がして、舞白は咄嗟に木の後ろに隠れた。
!!
茂みから出てきたものに驚く舞白。茂みから出てきたのは、この世にいるはずのない得体の知れない化け物。
(なんなんだよ、アレは?!)
気付かれないように息を潜める。
しかし、人生とはそう簡単にいかないものだ。
ボキッ───
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