Longの詩達 覚醒の旋律〜the beginning of darkness〜 逃げ惑う巡礼者に呪われた旋律を奏でる。 誰もが耳を塞ぎ走り去る。 群衆とは逆に歩く少女が一人、 俺に向かって笑いかけた。 赤い唇から零れるのは蔑み混じりの吐息。 誰もが目を瞑り駆け抜ける。 群衆から遠ざかり歩く少女が今、 新たな旋律を奏でだした。 月に見出だされた身体が蠢き、 羽根が背中を突き破った。 このまま終わるのかと思えば、 これは始まりに過ぎなかった。 自分という名の悪魔(サタン)が目覚める。 降臨した力…全て俺のもの。 少女(ラミア)の雑音(ノイズ)が心地よく響く。 闇からの召喚…全て俺のもの。 いつの間にか変わっていた。 何が起こったかなんてわからない。 強大な力を得た俺は、 その力に支配され、 闇へ溺れていくだけだから…。 [次へ#] [戻る] |