Noise2※18禁
ソウルの肩に唇を押し当て、声を殺す。
片足で自身を支えてはいるものの膝がガクガクと震え、今にも地面に着きそうだ。
息遣いが聞こえる程、横顔が近い。
ソウルと目が合うと、キスを交わす。
先程より律動が激しくなり、お互いに限界が近いことを悟る。
「んっ、んむぅっんんっ――――!」
唇を離さず共に果て、抜いたところからぽたぽたと垂れる白濁液を見ながら、ソウルが独り言のように話し始めた。
「俺はマカがどっか行っちまいそうで怖いんだよ」
離したくない気持ちから、ああいう行動にでた、と。
馬鹿な奴だ。何をそんなに怖がっているのか。
乱れた服装を直していると、私の背中に回されていたソウルの手が擦り剥けているのに気が付いた。
ソウルは隠そうとするが目ざとく見つけ、手にとる。
「こんなに血が出てるじゃない」消毒しなきゃ、と舐める。
ソウルは真っ赤な顔をして私の行為を見つめている。
「マカ、よせよ!」
「ソウル、私は嫌いな奴だったら抵抗するし、誰にでもこんなことしない。そこんとこ覚えといて」
顔を上げて、真っ直ぐに見つめたらそれ以上ソウルは黙っていた。
血が止まったのを確認してから、ハンカチでぐるぐると巻く。
「赤ちゃんが出来たら、女の子がいいな」
「そうだな。って、え!?」
「あはは、ウソ!でも責任は取れよ」
「はい…全力で幸せにします…(でないとマカの親父に殺される)」
「今日は手繋いで帰ろっか」
「全然COOLじゃねぇ」
嫌がるソウルの手を握り、路地裏から出る。
もう眠そうな太陽の時間だ。
「えへへ、でも離さないじゃん。じゃ家まで出発!」
ズンズン歩く私と恥ずかしそうにするソウル。
何だか、ちぐはぐだけれど心地よい、この気持ち。
私はいつだってソウルの傍にいる。
それは10年だろうが20年だろうが死ぬまでずっと。
だから、いつまでも傍にいて欲しいんだ。
私の大切な人。
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