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Black or White※7777リク・微エロ
 ブラックルームに入ってから、しばらく経った。

ブラックルームに入る時は決まって黒のドレスとスーツ。
そしてジャズのレコードが流れる室内でチークを踊るのがお決まりのコース。

確かにお互いの共鳴率が上がるにしても、これは近づき過ぎじゃない?と腰にまわった手を気にしていると、ソウルの顔が近づいてきた。
私は目を瞑り、唇に触れるのを待つ。
 ジャズの音と重ねた唇に全神経が集中する。
キス一つとっても、小鬼に見られているかと思うとゾクゾクと肌が粟立つ。
いつからこんなM気質が芽生えたんだろう。
唇を離したソウルの舌が、ゆるゆると首筋へと移動していく。
首筋を舐めたところから、火が着いたように熱い。ソウルの舌が熱いのか、自身が熱いのか痺れた頭では考えることも出来ない。
「……んっ…」
鎖骨のあたりで、ぢゅっと服ごと強く吸われる。
もう一度唇に戻り、舌を絡ませる。
開いた口から水音と共に垂れた涎も掬いとって絡ませる。
息が出来ない程重ね合い、離した後は肩で息をしていた。
「…はぁっ…はぁっ」
腰にまわした腕が、少し震えているように感じた。
黒血によって出来た室内に二人分の荒い息が流れる。
更に迫ってくるソウルの唇に指を当てて阻止した。
「だめ。またソウルに流されちゃう」
ソウルは、唇に当てられた指を手にとり、ちゅっと軽く口付けた。
「マカには適わねえな」
そのまま抱き締めると優しく髪を撫でた。
「余裕なくすくらい、愛してやる」
ソウルの手が撫でるのをやめ、髪にキスを落とした。
音飛びの激しいレコード、燭台の灯、その何もかもが刺激となって降り注ぐ。

高鳴る胸を悟られないように、また目を閉じた。

二人だけの甘い時間が流れだす―――

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