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◆Short Novels




「佐藤、立ちな」
「っ、ん……はい…」

後ろで両手を拘束されている為に立つのが困難であろう佐藤だが、濱本の指示に大人しく従う。
ヨロヨロとしており足をしっかりと踏ん張れてはおらず、その上太ももを伝って流れる白い液。
足下にある白い水溜まりにポタポタと垂れていき大きさを広げていく。
赤いスカートを押し上げて自らの欲を強調しているその姿は、もはや卑猥だった。

そんな姿を、濱本はベッドに腰掛け足を組みながら眺める。
これはこれで、面白い眺めだ。


「で、ご褒美って何の事?」


基本的にそんなに優しい発言を安易に佐藤にはしないはずだ。
例えそれが冗談でも、佐藤は真に受けて必死になって疲れるから。
だから、濱本には心当たりが無かった。


「…ぁ、だから……俺が、サンタさんの、コスプレしてるから……」
「だから?」


内股になって膝を擦り合わせて前へ刺激を与えて後ろへの飢えを誤魔化そうとしている佐藤に続きを促す。
足許にある水溜まりの中には、同じく白いそれで汚れているローターが転がっていた。
刺激を欲しがっているのは佐藤の熱く潤んだ瞳を見れば明らかだった。


「濱本が言った、出さずに、イったら、ご褒美くれるって……。俺が、濱本を喜ばせたら、俺に、お礼をしてくれる…て」
「あぁ……」


言われてみれば甦る、少し前の会話。
佐藤を苛めるのに楽しくなって忘れていた。そう言えば、珍しくそんな事を言った気がする。

にしても、本当に簡単に信じるんだなー、こいつは。
いつまでも何度しても、こうして俺の言葉を信じて耐える。


「そういえば、言ったね、佐藤」
「ぁ、ならっ」
「でも佐藤、俺一回で良いなんて言った?」
「っ!!」


珍しい佐藤の微笑み。
優しくない、冷たい微笑み。
それに濱本は涙を溜めた瞳を見開いた。一筋の涙が零れた。


「佐藤は出来る子でしょ?」
「っ、」
「もうちょっと頑張れるよね?」


ベッドから立ち上がり、おもむろに拾ったのは雑に床に転がっていたローター。
静かだったそれにスイッチを入れると、再び機械音を立てて活発に動き始めた。


「でも安心しなよ。今度は1人で頑張れなんて言わないから」
「ふぁっ……」


動くローターをスカートの上から張り詰めて猛っている佐藤のモノに押し当てる。


「俺も手伝ってあげるから。ね?」
「あぁ、はっ……んんっ…」


身体を捩らせ恍惚な表情をする佐藤。


「んっ……ぁ、…もっと……」
「勝手にイクなよ?」
「っ」


首を縦に振り嬉しそうに唇を噛みしめる。


「制限されて喜ぶなんて変態だね」
「ぁ、だって……濱本が、触ってくれるから……」
「…………馬鹿だね」
「ひあぁぁっ」


思い切り後孔にローターを押し込んだせいで佐藤はバランスを崩し膝立ちになった。
急に訪れた後ろへの強烈な刺激に口をだらしなく開けて唾液を端からこぼす。


「……終わったら掃除だね、佐藤」


濱本にしては珍しい声色が、佐藤の耳に落ちた。

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