◆Short Novels
４
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「あ"あ"……ひぁ、ふっ、んんんっ」
「そのスカート、短すぎるね」
ローターを覗かせているスカートを濱本は足で少し捲り、指摘する。
「もう少し長くてちゃんとした服だったら、下着を身に着けてなくてもお前のそのはしたない液を受け止めてくれたのかもしれないのにね」
「あ、はっ……あ、やぁぁぁっ」
「後でこぼしたそれ、ちゃんと掃除してよ？」
「す、る……ちゃんと、掃除、するぅ…から……あぁぁっ」
どうやら、射精せずに後ろからの刺激だけですぐにドライで達する事が出来るほど佐藤は淫乱では無かったらしい。
もっとすぐ終わるかと思ったのにな。まぁそれはそれで面白いけれど、その分止められて達することが出来ない佐藤のモノからは精液をポタポタとこぼされるので、それは濱本にとっては面白くない。
「流石にお前、掃除するのは狙ってないよね？」
「してな……してなぃ……」
「ふぅん？」
佐藤は変態だからその言葉を真に受けたりはしないけれど。実際、それが真実でも嘘でも、正直どちらでも構わない。
すると、濱本の冷たい視線に対して、佐藤は対照的に熱い視線を注いでくる。
「は？」
「はま、本……奥、奥がぁ……」
「奥が、なに？」
「もっと、奥、までぇ……」
なるほど、どうやら佐藤には刺激が足りないらしい。
本当変態過ぎて理解できない。
でも、嫌いではないかもしれない。
「自分で奥まで突っ込んだら？四つん這いじゃなくて座るとかすれば？」
「んんっ」
「それは嫌なの？我が儘だね。俺は手出ししない、って言ったよね？」
「っ、言った……でも、足りな……イけ、な……ぁ、ひやぁぁぁぁ」
「知らないよ。それならずっとそのままで居るだけだよ。いつのまにお前は、俺にお願いするなんて事を覚えたの？」
「ひっ、ごめんなさいっ……ん、ふぁっ」
足りないと言いつつも、佐藤は後ろのローターの激しい動きに合わせて声を上げ、尻を動かして、先走りは太ももを伝って床を汚している。
その足りないもどかしさすら、どうせお前には快感なんだろう？
濱本はコスプレとは言え、みんなに夢を与えるはずのサンタクロースが己の快感のみを追い、淫らに卑猥に恥部をさらけ出しているその姿がとても愉快で、珍しく笑みを浮かべた。
「仕方ないな……ちゃんと掃除するんなら、」
「ひやぁぁぁぁ！！」
「足でなら、構ってあげても良いよ？」
はみ出ているローターを思い切り濱本は足で押し、更に奥へと埋め込む。途端に佐藤は涎を垂らしてよがり、身体をピクピクと痙攣させる。
「優しいと思わない？佐藤」
「あ、あっ……はふっ」
「聞こえない？」
「はま、もとっ……熱い、よ……前、が……」
「ん？イったの？」
そう言えば、さっきからモゾモゾと腰を動かしてたっけ。
濱本はチラッと佐藤を一瞥する。
「んんっ……あっ、濱本……もぅ、一回…」
刺激が足りなかったのか、または強すぎたのか。佐藤は涙目で口の端から唾液をこぼしているだらしない顔をこちらに向けて、“お願い”をする。
「ふっ、本当にお前は変態だね」
「あっ、ごめん、なさい……」
「気持ち悪いよ、本当。佐藤の分際でおねだりなんて、尚更」
「ひぁっ、あっ、ああぁぁぁっ」
かかとで振動しているローターをグリグリと押し付けて奥を刺激すると、またもや佐藤は悦に浸る声をあげる。
「あ、イい、気持ち、いい………そこ、そこ、んんんんっ」
佐藤の様子から恐らく押されているローターが前立腺に当たっているのだろう。自身からはポタポタと先走りをこぼし目はトロンとして快感を得ていた。
「……情けない顔」
「あ"あ"あ"っっ！… っあ、ダメ……だめっ」
「は？何で？」
変わらず濱本はかかとで乱暴に、蹴るような威力でローターを内部へ進入させ蹂躙させる。
「ダメ、だめっ……濱本、やめっ」
「さっきまでよがってた癖に何言ってんの？て言うか、俺に指図しないで？分かってる？」
グリッと、濱本は収まり切らずにはみ出ているそれを限界以上に奥へと押し込んだ。
「あっ、あっ……あぁぁぁぁっ、ふっ、んっ、あっ、あぁっ」
佐藤が今まで以上に身体をしならせて高い声をあげる。
それにふと違和感を抱いた。
「何？もしかして今イってるの？」
「んっ、イって、る……からぁ」
「ふぅん？」
「んんんんっ、だ、から…… 奥、だめっ……っ」
解放しないまま達したと訴える佐藤をよそに、濱本は冷めた瞳でなおも足でそれを弄ぶ。
まるで陸の上に揚げられた魚のように身体を痙攣させて、後ろで結ばれている両手は苦しそうに握り締め何かに耐えていて。もはや膝を立てて支える力すら失って。
手以外の姿はまるで何かに向かってお祈りしているような格好で。しかしそれに神聖さは何も感じられない。
お祈りじゃなくて、こいつは許しをこいてるんだよな。
夢を与えるサンタクロースに扮している癖に自分の欲望が勝ってそれを望み、与える側から施しを貰ってそれを喜び快感を得て……。
佐藤はただの、淫乱の変態。
「駄目とか言いながらイってるんでしょ？嘘もつくようになったら、終わりだね」
「あっ、ひぅ……感じ、過ぎて……止まらない、から……だから、もぅ、やあぁぁぁ」
「大好きでしょ？感じるの」
こいつは、お願いだから早く、と俺に許しをこいている。
言わないだけで。
許してと言う事を俺が嫌いだと知っているから。
濱本は感じ過ぎるから止めてくれと言った佐藤に構わず、それなら良いだろうと、押し込むだけでなく、今度は足の指を使って器用に抜き差しを始めた。
「あっ、抜かなっ、でっ……あ、あっ…はふっ…」
「また見せてよ、ドライ」
「うぁ、っ……無理、だよ……」
「無理じゃないでしょ？」
「っ、もっ、無理……それに………」
「それに、何？」
「ひんっ……あ、俺、イケた…よ？」
「そうだね。だから？」
「んっ…っぁ、あっ…だか、ら…」
佐藤は何を言おうとしているのか。
濱本は不思議そうにしながら抜いたそれを乱暴に押し込む。
「んんんっ！！」
「で？だから、何？」
「っ、だから……あっ、ごほ…び…」
「ご褒美？」
「ひぅっっ」
グポッと玩具を抜いて、濱本は佐藤の言葉を復唱する。
ご褒美なんて、そんな事言ってたっけ？
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