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◆Short Novels

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「あ"あ"……ひぁ、ふっ、んんんっ」
「そのスカート、短すぎるね」


ローターを覗かせているスカートを濱本は足で少し捲り、指摘する。


「もう少し長くてちゃんとした服だったら、下着を身に着けてなくてもお前のそのはしたない液を受け止めてくれたのかもしれないのにね」
「あ、はっ……あ、やぁぁぁっ」
「後でこぼしたそれ、ちゃんと掃除してよ?」
「す、る……ちゃんと、掃除、するぅ…から……あぁぁっ」


どうやら、射精せずに後ろからの刺激だけですぐにドライで達する事が出来るほど佐藤は淫乱では無かったらしい。
それはそれで面白いけれど、その分止められて達することが出来ない前から精液をポタポタとこぼされるので、それは面白くない。


「流石にお前、掃除するのは狙ってないよね?」
「してな……してなぃ……」
「ふぅん?」


それが真実でも嘘でも、正直どちらでも構わないけれど。
濱本の冷たい視線に対して、佐藤は対照的に熱い視線を注いでくる。


「は?なんなの?」
「はま、本……奥、奥がぁ……」
「奥が、なに?」
「もっと、奥、に欲し……」


なるほど、どうやら佐藤には刺激が足りないらしい。
本当変態過ぎて理解できない。
でも、嫌いではないかもしれない。


「俺は手出ししない、って言ったよね?」
「でも、足りない……イけ、ない、よ……あ、ひやぁぁぁぁ」
「知らないよ。それならずっとそのままで居るだけだよ。いつのまにお前は、俺にお願いするなんて事を覚えたの?」
「ひっ、ごめんなさいっ……ん、ふぁっ」


足りないと言いつつも、佐藤は後ろのローターの動きに合わせて声を上げ、尻を動かし、太ももを伝って床を汚している。

その足りないもどかしさすら、お前には快感なんだろう?

濱本はコスプレとは言え、みんなに夢を与えるはずのサンタクロースが己の快感のみを追い、淫らに卑猥に恥部をさらけ出しているその姿がとても愉快で、珍しく笑みを浮かべた。


「仕方ないな……ちゃんと掃除するんなら」
「ひやぁぁぁぁ!!」
「足でなら、構ってあげても良いよ?」


はみ出ているローターを思い切り濱本は足で押し、更に奥へと埋め込む。途端に佐藤は涎を垂らしてよがり、身体をピクピクとさせる。


「優しいと思わない?佐藤」
「あ、あっ……はふっ」
「ん?聞こえないよ?」
「ふっ、ぁ……ごめ…なさい。でも、はま、もとっ……今、んっ、あっ」


苦しそうに肩で息をしながら両手を握り締めて何かに堪える様子の佐藤に、もしかしてと考える。
そう言えば、さっきからモゾモゾと腰を動かしてたっけ。
濱本はチラッと佐藤を一瞥する。


「もしかして、今イってんの?人に足でされながら?後ろだけで?」
「あっ、んっ、ごめ…なさい……」
「淫乱の変態……」
「んんっ……あっ、濱本……もぅ、一回…」


要求したのは言葉か、動作か。
佐藤は涙目で口の端から唾液をこぼしているだらしない顔をこちらに向けて、“お願い”をする。


「ふっ、本当にお前は変態だね」
「あっ、ごめん、なさい……」
「気持ち悪いよ、本当。佐藤の分際でおねだりなんて、尚更」
「ひぁっ、あっ、ああぁぁぁっ」


かかとで振動しているローターをグリグリと押し付けて、また佐藤は声をあげる。


「あ、イい、気持ち、いい………そこ、そこ、んんんんっ」


佐藤の様子から押されているローターがイい所に当たっているのか、自身からはポタポタとこぼし目はトロンとしており悦に満ちている。


「……情けない顔」
「あ"あ"あ"っっ!… っあ、ダメ……だめっ」
「は?何で?」


変わらず濱本はかかとで乱暴に蹴るような威力でローターをいじり、扱う。


「ダメ、だめっ……濱本、やめっ」
「さっきまでよがってた癖に何言ってんの?て言うか、俺に指図しないで?分かってる?」


グリッと、濱本は収まり切らずにはみ出ているそれを限界以上に奥へと押し込んだ。


「あっ、あっ……あぁぁぁぁっ、ふっ、んっ、あっ、あぁっ」
「……もしかして今イってるの?」
「んっ、イって、る……からぁ」
「ふぅん?」
「んんんんっ、奥、だめっ……っ」


解放しないまま達したと訴える佐藤をよそに、濱本は冷めた瞳でなおも足でそれを弄ぶ。

ピクピクと身体は痙攣させて、後ろで結ばれている両手は苦しそうに握り締め何かに耐えていて、膝を立てて支える力すら失って。
手以外の姿はまるで何かに向かってお祈りしているような格好で。それに神聖さは何も感じられない。

お祈りじゃないか。許しをこいてるのか、こいつは。


「だめとか言いながらイってるんでしょ?嘘もつくようになったら、終わりだね」
「あっ、ひぅ……感じ、過ぎて……止まらない、から……だから、もぅ、やあぁぁぁ」
「大好きでしょ?感じるの」


こいつは、お願いだから早く、と俺に許しをこいている。
言わないだけで。
許してと言う事を俺が嫌いだと知っているから。

濱本は感じ過ぎるから止めてくれと言った佐藤に構わず、それなら良いだろうと、押し込むだけでなく、今度は足の指を使って器用に抜き差しを始めた。


「あっ、抜かなっ、でっ……あ、あっ…はふっ…」
「また見せてよ、ドライ」
「うぁ、っ……無理、だよ……」
「無理じゃないでしょ?」
「っ、それに…………」
「それに、なに?」
「ひっ!……あ、俺、イケた…よ?」
「そうだね。だから?」
「んっ…っぁ、あっ…だか、ら…」


佐藤は何を言おうとしているのか。
濱本は不思議そうにしながら抜いたそれを乱暴に押し込む。


「んんんっ!!」
「で?だから、何?」
「っ、だから……あっ、ごほ…び…」
「ご褒美?」
「ひぅっっ」


グポッと玩具を抜いて、濱本は佐藤の言葉を復唱する。
ご褒美なんて、そんな事言ってたっけ?

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