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確か二週間前だった気がする。あまりに帰ってこないエレンを心配したミカサがアルミンにそれを言い二人で探すことになった。


やはり想像通りエレンはあの神社にいた。空にぼんやり浮かぶ月を遠目で眺めている。


エレンが出掛けてから5日もたち、妖怪だからといい流石に5日も飲まず食わずはあまりいいことではない。


やはり久し振りに見たエレンは疲れているのか少し頬が痩けている。ミカサは見つけた瞬間エレンに走りよった。しかし、その思いとは裏腹にミカサの前に影が落ちた。


「やあ、子狐ちゃんのお友だちかな?」

「!」

「はは、私はリヴァイの知人のハンジだよ。怪しいもんじゃないよ〜☆」


夜中のクセに無駄にはいテンションなハンジとか言うリヴァイの知人、と言う半怪しい人間に道を塞がれる。


「子狐ちゃんズートあのまんまでさ…流石にやばいと思ってきたら君たちに会えた、て所だよ(^-^)v奇遇だね☆」

「…」

「そんな緊張しないしない☆」

「あの…」

「ああ、エレンね、エレンはリヴァイを待ってるんだよ。来るはずのないリヴァイを、ね」


ハンジとか言う人はアルミンとミカサを押し返しながら勝手に話を続ける。それにアルミンはリヴァイの事をエレンから聞いたが、始めて耳にするリヴァイという名前に威嚇しているようだ。


「来ない?どう言うことですか」

「そうね〜リヴァイは子狐ちゃんの将来を子狐ちゃんらしく生きてほしいらしくて手を切った。とでも言えばいい?切る手も出してないんだけどさw」

「エレン…どうして」

「はは、君はエレンが大好きみたいだね。リヴァイはもう来ないと言いたくてもあれだけ真摯に待ち続けられると…ねぇ」


ハンジは事情を知っているよう、で笑ってるけど目が笑ってない。真剣な話なのに耳に入ってこない。


「まあ、リヴァイがあの時助けた子狐ってのも問題なんだよね〜。あ、鬼は地獄により妖怪や人間を送ったもん勝ちみたいなもんだから…助けたとなると大問題☆それにリヴァイは強すぎるせいで上から妬まれ僻まれで命の保証も無いに等しいのもあると思うからね〜子狐ちゃんなんかが彷徨いてたら子狐ちゃん殺されかけないし」


人にはそれなりの事情があるらしく、リヴァイもそれに当てはまる。運悪くそんなのに心を傾けたエレンは報われることがない。


「…でも、今のエレンがこんなんでもしそれを言ったら…ハンジさん僕たちはどうすればい」

「この人は関係ない。エレンはただ勘違いしてるだけよ」

「ミカサ」

「あなたの手は借りない。アルミンいくよ」

「え?…ミカサ、ちょまっ!…ハンジさんまた、また今度もう少しお話聞かせてください」


ミカサはハンジを無視しアルミンの制止を引きずりながらエレンのもとに駆け寄る。アルミンはそんなミカサに頭をかかえ、ハンジの言う事が頭に張り付いた。


『リヴァイはもう来ない』





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