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Geass×PERSONA3パロ
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 「誰!?」
「!?」

突如奥から声がする。さっきの少女とは、別の女の声。反射的にそちらに目を向けると、赤いショートヘアーの女の子が確かにいた。ルルーシュは驚き、その場から動けなかった。
 だが、その女の子の様子は明らかに不審者を見るような目。さらに太ももにつけてある銃と思われるものに手をかけようとしていた。そして、震えながらもそれに手をかけた…瞬間だった。

「待て!!」

次に現れたのは、赤紫の長い髪の女性…というのがふさわしい気品あるオーラを放っている人。赤い髪の女の子は、安心したように後ろを振り返る。その先の表情は赤い髪の子よりずっと穏やかで、微笑んでいた。
 そして、部屋の明かりがつく。電気が戻ってきた。いや、時がまた進み始めた、そういったほうが正しいだろう。

「到着が遅れたようだな。私はコーネリア・リ・ブリタニア。ここの寮に住んでいる」

何もなかったように、赤紫の髪をした女性、コーネリアは自己紹介した。そんな状況を、いまいち理解していない、といった様子だった。

「誰ですか…?」
「彼は”転入生”だ。ここへの入寮が突然決まった。いずれ、男子寮への割り当てが正式にされるだろう」
「…いいんですか?」
「…さあな。…彼女は紅月カレン。この春から2年だから、お前と一緒だ」
「…紅月…です」

赤い髪の女の子、カレンはそう言って軽くお辞儀をした。

「ルルーシュ・ランペルージだ…。よろしく」
「あ、はい…。こちらこそよろしく」

ルルーシュはあえて銃のことは聞かなかった。気になったが、手が震えていたこともあり、聞くべきではないと判断した。

「今日はもう遅い。お前の部屋は、2階に用意してある。荷物も届いているはずだから、すぐに休め」

コーネリアが簡潔に言うと、カレンが案内するといってくれた。ルルーシュは、素直にそのことにお礼をいい、カレンの後に続く。

 入り口からさらに少し奥にいくと、階段があった。それを登り、ちょっと開けた場所にでる。自販機や、テーブル、イスがある。ちょっとしたくつろぎの空間のようだった。
 そして、そこを過ぎると、部屋が並ぶ。ルルーシュの部屋はその一番奥の部屋だった。

「はい、ここよ。一番奥だし、覚えやすいでしょう?鍵だけはなくさないで。…何か聞きたいことある?」

そういわれ、ルルーシュはこの寮に入ったときにサインさせられた書類を思い出す。

「あの署名はなんだ?名簿の類か?」
「え?…署名?何のこと?」

カレンは何も知らない様子だった。益々あの黄緑の髪の少女が怪しくなる。

「いや…すまない。勘違いだ」

ルルーシュは適当にはぐらかした。すると、カレンが突然うつむき、数秒間の沈黙が流れた。

「あの…ちょっと訊きたいんだけどさ。駅からここまで…本当に平気だったの?」
「…あぁ、特に問題ない」

問題ない。あの光景は確かにおかしいが、今まで別に何かあるわけではなかった。だから、ルルーシュはそう答えた。

「…そっか。ならいいの。気にしないで。じゃぁ、私はいくから」

カレンはそう言って去ろうとした。だが、数歩歩いて立ち止まる。

「色々と解らないこと…あると思うけど、それはまた今度話すわ。…おやすみなさい」
「あぁ、おやすみ」

ルルーシュは、いずれ説明してもらえるのならば無理に聞く必要はないと考え、今日のところは、疲れを取るために早めに休むことにした。

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あきゅろす。
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