破壊の因子
かつての迷いの森
リンクは森でさ迷っていた。
「ここ、どこだよ……」
リンクは知らないのだが、この森はかつて「迷いの森」とも呼ばれ、何人もの旅人がこの森で行方不明となっていた。
1度ハイラルが海に沈み、浮上した後森の伝説が消えても、その森が迷いの森ということに代わりはなかった。
どんなに進んでも同じような光景で、念のために樹の幹に傷つけている目印が頼りだった。
だがそれも……。
「あ!」
リンクが触れた樹にリンクがつけたはずの目印がついていた。
「どうしよう……」
いつの間にか同じ道を進んでいたらしい。
この分ではせっかくの印も役に立つか分からない。
ガサ、
近くの茂みから音がした。
「魔物か!?」
はっとしてリンクは背中の剣に手をかけた。
「チ、違イマス!驚カセテシマッタノナラ謝リマス!」
茂みから飛び出してきたのは1体のコログだった。
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