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破壊の因子
1人の夜
ケイリが大丈夫だと分かってもあの性格のため放ってはおけなかった。
城下町まで送り、再び出発したリンクがコログの森までやって来たときにはすでに日が暮れようとしていた。

コログの森には森の精霊、コログとデクの樹が住んでいる。
リンクは直接会ったことがないのだが、皆穏やかな性格らしい。

「う〜どうすっか……」

夜の森に入り、迷うのはシャレにならない。
急ぐ身だが、焦りは禁物。
焚き火を起こし、野宿をすることにした。





温かい光がリンクの顔を照らす。
持ってきた干し肉を炙り、固く乾燥したパンを頬張る。

「……そういえば1人って初めてだな……」

今までも野宿はしたことがある。
騎士の役目としてハイラルを巡回することがあるからだ。

だが、その時は先輩や後輩の騎士がいた。
リンク1人で旅をし、なおかつ一夜を過ごすというのは初めてだった。

騎士団長である父は今回の旅を快く許してくれた。
ゼルダ姫の密命ということもあり、騎士の仕事を休むことを許してもくれたのだが。

「本当にオレ1人でできるのかな……?」

心細くもなる。
いくらゼルダがいるとはいえ、こうしてここにいるのはリンク1人。

でも、やらなくてはいけない。


これはリンクの役目なのだから。







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あきゅろす。
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