おお振り文
一直線。(花田)




オレは今日
好きな人に告白したいと思います






オレの好きな人は同じ野球部のキャプテンです。


背はオレより17センチも高くて
皆から頼られてて
すっげーかっこいいんだ。


「―た、田島く」
「三橋?どしたあ?」
「あ、当てられてる‥」
「うおっ?」


おっと今は授業中。
先生の咳払いが聞こえた。


今は6時間目。
この授業が終われば部活。


あー
早く授業終わんないかな
早く花井に会いたいよ


窓から広がる青空に
少しばかりの現実逃避。
告白してOKもらえて、そんで始まる幸せな話。


妄想では上手くいくのに
実際そうはいかないよ


不安と期待。
野球に不安はないのに。
恋愛はどうしてこんなに悩むものなんだろう?


「た、田島君‥」
「んっ?」


三橋が先生にバレないように小声で話し掛けてきた。


「大丈夫?具合悪い、の?」
「えっ?全然。なんで?」
「さっきから元気、ない」
「そんなことないよ、元気元気」


んー
オレってば珍しく悩みぎみ?
こんな経験今までないもんなあ


「何かあったら、そ、相談‥」
「相談乗ってくれるのかっ?」


三橋はうんっと首を縦に振る。


「サーンキュ!」


お礼を言ったら三橋は顔を赤く染めた。



でもこの悩みは
一人で解決したいんだ。
花井のことだから。
花井が好きだから。



オレが花井を好きだと言ったら
花井はどんな顔するのかな?
嫌がる?
喜ぶ?
いつもみたく
優しく笑ってくれるかな?


勇気次第で何にでもなれるよ
怖いけど伝えてみるよ


最初っから無理だって諦めてちゃ寂しいから。

結果ばっか考えず
思ったことを言葉にするよ。

好きだって。
花井が大好きだって。

止まるな止まるな
この思い。





キーンコーンカーン‥

その時チャイムが鳴った。
オレは部活までも待てなくて、走って花井のいる7組に。


早まる足の速さ。
頬を掠める風
広がる視界
全てがいいように見えたりして。


あと少し、もう少し
もうすぐで花井に会える


高鳴る心臓に合わせて
7組の教室が見えてきた。


どうか両思いになりますように

今にもはじけそうな思い、どうか伝わりますように







花井がいる教室まで
あと5歩。


びびるんじゃねーぞ
伝えてやるぞ









この思いよ負けるな



―END―









*あとがき*
ハナタジです。
青春ちっくなものが書きたかったんです!
駄文失礼しますm(__)m

今回は田島君目線です。
田島君の一直線な所が表現出来てればと思っております。
恋愛ソングを聞きながら書いたので、だいぶ影響されています(笑)
読んで何の歌か分かった方いらっしゃるかな?

告白ってドキドキですよね。
直前の葛藤が青春ちっく。
そんな中でも田島様は一直線ですから(・∀・)
花井が好きで堪らないんですよ。

もちろん結果は、言わなくもお分かりのようOKですよ☆
花井も田島に告白しようか悩んでて、でも理性が働いちゃったりして悩んでたんですよ(妄想炸裂)

どらまちっくちっく‥
この二人、夏いね(笑)



長々と失礼しました!
ここまでお付き合い下さり有難うございました☆




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あきゅろす。
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